北野天満宮 夜のライトアップと茅の輪くぐり


25日は北野天満宮茅の輪くぐりが行われました。毎月25日に行われる夜のライトアップに足を延ばしてきました。
6月25日は菅原道真の生誕日で、京都最大の大茅の輪が楼門に掲げられます。重さは1.5トン、大きさは5mもあります。しかし、例年昼頃には「茅」はほとんど無くなり、無残な姿になってしまいます。私も8年ほど前に行ったことがありますが、昼過ぎに行くとあるのは残骸のみで、とてもがっかりしたことを思い出します。
北野天満宮によると「抜き取っても御利益はない。持ち帰りは慎んで」と呼びかけているようですが、毎年持ち帰る方たちが簡単にはやめられないのでしょうか。茅の輪はくぐることで1年間の無病息災を祈るもの。どうしても持ち帰りたい方は、社務所でも販売していますので、そちらにしておきましょう。多くの方に見てくぐっていただくものですから。
本殿前にも人がくぐれる大きさの茅の輪があります。こちらは神職の方もそばにいるからか、抜き取られはしないようです。この日は夜でも参拝者が何名もおられました。6月30日の夏越祓までこの茅の輪は置かれています。
北野天満宮では、茅の輪は「智の輪」として天神様の知恵を授かるご利益もあるそうです。厄除けについては、祇園祭の粽と同じ伝承が元になっています。三回輪をくぐりながらお祓いの言葉を唱え、さらに「蘇民将来 蘇民将来」と何度も唱えるのが正式な作法とのこと。茅の輪の前に、唱える言葉やくぐり方が書かれていますのでご心配ありません。

さて、毎月25日の夜のライトアップは幻想的な雰囲気でおすすめです。夜に神社に来るのは、基本的には初詣かお花見か、あとは強いて言うならお祭りのときくらい。たまには静かにライトアップされた境内で天神様のご利益にあやかるのもよいでしょう。
この日はすれ違った家族連れが「お父さんすごい!」と感動していました。普段とは違う雰囲気の境内を知っていたお父さんの株もあがるのでしょう。

余談ですが、帰りに上七軒を通ると、舞妓さんとすれ違いました。提灯もあって風情のある通りです。ただ、現在は電柱を地下に埋め、石畳風の舗装に作り替える工事中で、道路がこれでもかと言うくらいボコボコになり、印も書かれています。今少しの我慢ですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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