出世稲荷神社のムクゲ


二条駅の近く、出世稲荷神社の鳥居前にきれいなムクゲが咲いていました。

ムクゲは芙蓉とよく似ていますが、背の高さや葉の形で見分けることができるようです。調べてみたらこの花はムクゲでした。咲く時期も芙蓉より少し早いようです。違いはさておき、いずれも美しいもの。出世稲荷のムクゲは背の高い木でいっぱいの花を咲かせています。これから秋にかけて楽しませてくれるでしょう。

出世稲荷は、豊臣秀吉が聚楽第の中に建てた稲荷社と言われています。秀吉は幼少期から稲荷を信仰していたと言われ、天下統一も稲荷神のおかげだと考えたのでしょう。後陽成天皇が聚楽第に行幸された折にこの稲荷社にも参拝され、秀吉にちなんで「出世」の称号を与えたそうです。江戸時代に現在地に移転したのちも、秀吉にちなんで出世開運のご利益があるとして厚く信仰されました。鳥居の数は329本を数えたとも言われています。
境内にはよく見るといろいろと面白いものがあります。金網で囲われおみくじが結ばれた狐。福石・禄石・壽石の三石社(三つ合わせると福禄寿になる)は勝ち運の神。牧野省三・尾上松之助・池永浩久の向背新築碑や名前の残る鳥居。普段は見れませんが、本殿の天井には堂本印象による東福寺の法堂と似た龍の絵が描かれています(正月三が日と節分に公開)。また、戦前には出世稲荷を京都の中心として、その場所を示す「塔」も建てられていたそうです。
現在、門前はバス停として人が多くいます。お花も美しいですが、バスの待ち時間などに境内に入っても面白いでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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