お迎え提灯と神輿洗い 2011年祇園祭


7月10日は朝から祇園祭関連の行事が目白押しでした。長刀鉾などで鉾建てが始まり、午前中は町内(八幡山)の吉符入りに参加。夕方からはお迎え提灯神輿洗を見学してきました。
今回は大量に動画も撮影しました。リンクはこのページの最後にまとめています。

鉾建て

さて、鉾建ては早朝7時頃から始まります。町会所から鉾の部材を運び出し、町内だけでなく大工方・手伝い方・車方などが加わって数日かけて職人技で組み立てて行きます。部材にはそれぞれ合印があり、それを目印に組み合わせます。さらには以前ブログで書いた「礎石」を目印にして建てています。

そして大量の荒縄をほどいていました。山鉾は釘を一本も使っておらずこの荒縄で結んで支えるのですが、やはり巡行や辻回しによる負荷は相当なものだそうで、荒縄は毎年使い捨て。菊水鉾ではトラック2台分もの荒縄が処分されるそうです。ちなみに使い終わった荒縄は、畑の肥料として京野菜に生まれ変わっています。さて、縄絡みは芸術品ですね。動画でもアップしています(リンクはページの最後に。以下同様)。

八幡山の吉符入り

10時からは町内の吉符入りに参加。吉符入りは、ガイドブックでは「各山鉾1日~5日」と書かれていますが、実は八幡山では毎年10日に吉符入りをしています。他の町内でも遅いところはあるのかもしれませんね。今年は、海北友雪の筆による「祇園会 後祭山鉾巡行図」の複製が作られ、そのお披露目が行われました。並べて見ると本物とほとんど見分けがつきません。技術の素晴らしさを感じます。

屏風は八幡山の会所飾りで見ることができますので、是非八幡山にもお越しください!今は無き鷹山や、復活が予定される大船鉾も屏風の中に見ることができます。また、会所で売られている鳩鈴・鳩笛は夜泣き封じのご利益で、とてもかわいらしいですよ。

お迎え提灯

夕方にはお迎え提灯が始まります。祇園萬燈会が主催で、神輿洗式のお神輿を迎えるために江戸時代中ごろに始まった行事です。「おむかえ」と書かれた先導の提灯が印象的です。可愛らしい小町踊やさぎ踊の舞手や、子武者などもいて華やかな行列です。この日は36.5℃を観測するほどの暑さで特に子どもさんが大変そうでした。行列の全行程も動画でアップしていますので雰囲気をお楽しみください。

行列は京都市役所前に着くと舞踊を奉納します。京都市長も来られていました。さぎ踊、小町踊、祇園祭音頭のそれぞれの動画もアップしています。

道しらべの儀と神輿洗

四条大橋で場所取りをしてしばらく待っていると、奉納を終えたお迎え提灯が四条通を八坂神社へ戻っていきました。行列が通過すると程なく、神輿洗で神輿が通る道を清める「道しらべの儀」が行われます。大松明にともされた火や掛け声が勇壮で見ごたえがあります。私が居た場所のすぐ前で松明を回したため、火の粉が降って来ました!これもお祭りの楽しみの一つですね。松明から落ちた炭は厄除けのご利益があると言われています。

道しらべの儀の後、しばし待って神輿がやってきて神輿洗いが始まります。目印の斎竹(いみだけ)の位置が、上流側と下流側とでずれていて、先にやってきた人たちが神輿をどの位置に置こうかと迷っていたのが面白い光景でした。神輿がやってくると、橋の上で回され、差し上げも行われた後、神輿洗となります。午前中に汲んだ鴨川(宮川)の水が神職によって神輿にかけられます。こちらも水にかかると無病息災になると言われていますが、狭い範囲で行われているので、かかるのは至難の業です。神輿洗が終わると神輿は八坂神社へ帰っていきます。

鴨川の四条大橋から松原橋(旧五条通)までは「宮川」と呼ばれ、神輿洗いの水を汲む神聖な場所とされています。花街の宮川町もここから来た呼び名です。また、神輿洗は人気のある行事ですが、場所取りをされる際は照明の下にいないことをお勧めします。虫がすごいことになっています。そして神輿洗いは北側で行われるので北の斎竹の八坂神社側がベストポジションです。河原町側では行われません。28日にも行われますので、見学される方はご参考に。

動画へのリンク

鉾建て 鶏鉾の縄絡み
鉾建て 菊水鉾が車に乗せられて登場
お迎え提灯 行列の全工程
お迎え提灯 さぎ踊
お迎え提灯 小町踊
お迎え提灯 祇園祭音頭
神輿洗 道しらべの儀
神輿洗 四条大橋での差し上げ

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

より大きな地図で 神輿洗 四条大橋 を表示

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