3か月予報 2011年8月~10月


毎月25日は気象庁の3か月予報の発表日です。それによると、近畿地方では8月は平年より晴れの日が少なく雨や曇りが多い予想。9月に入ると天気は周期変化をしだすものの、秋雨前線の南下が遅く残暑は厳しい予想となっています。
3カ月予報には10月も出てきました。京都では10月の終わりには気温が1ケタまで下がる日も出てきます。10月は私が楽しみにしている時期の一つで、季節の変化のスピードは一年で一番早く、それを肌で感じることのできる月でしょう。秋の涼しさはあっという間にやってきて、キンモクセイの香りとともに夏の衰えを告げ、夕暮れの美しさが心に染みいる季節です。
さて、気象予報士は常に未来ばかりを見ていますが、10月はまだまだ先のお話。その前に8月・9月の厳しい暑さが待っています。

8月の予想

8月の予想を詳細に見ると、太平洋高気圧が盤石とは言えず、目先の週間予報にも出ているように、上空の寒気や湿った空気という雨の元やきっかけを引き込んで、晴れが安定しない予想です。
もともと8月の空気は、熱帯のフィリピンとなんら変わらないほど湿っていますが、それを例年は太平洋高気圧が強い下降気流で押さえているため雨雲までは発達しません。高気圧が弱い→下降気流が弱い(上昇気流が起こりやすい)→上空には冷たい空気も入りやすくなる→地上が晴れると気温差が大きくなる→暖められた湿った空気が上昇して雨雲発生→大雨に といった構図です。
つまり朝方は晴れていても、午後から夜を中心に夕立という日が多くなるでしょう。

集中豪雨にも警戒を

京都の過去の大雨の記録を見ると、8月の短時間強雨も多く見られます。「集中豪雨」の語源ともなった南山城大水害も8月に起こった局地的な豪雨でした。繰り返しますが、8月の空気は熱帯と同じ湿り具合。一度雨が降ればスコールと同じような激しい降りとなります。梅雨と秋雨が防災上は強調されますが、8月の大雨も局地的・ゲリラ的な集中豪雨となりやすく、十分に警戒が必要です。
予報士の視点で正直に書くと、集中豪雨は「どこかで危険がある」というところまでは予測できても「具体的にいつ、どこで、どれくらい」の予想は、直前(数時間前)でもなかなかできません。これは私の腕ではなく、国家の粋を集めた気象庁でも同じです。雨の降り方には十分に注意して頂きたいと思います。

9月・10月の予想

9月は秋雨前線の南下が平年より遅い分、真夏が続く予想となっています。気温が「高い」確率は50%。たいていは高いと平年並をそれぞれ40%ずつにすることが多いので、2カ月先でこの率は思いきっていますが、それだけ確実度が高いということでしょう。暑さ寒さも彼岸まで。9月20日頃までは真夏の暑さが残ることを覚悟した方がよいのかも知れません。
10月は今のところ平年より曇りや雨の日が多い予想。秋雨が遅い分、後ろ倒しになっている印象です。気温も「高い」と「平年並」がともに40%と、高め寄りの予想となっています。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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