病院の中にある平家ゆかりのお庭 積翠園


三十三間堂の近く、東山武田病院の中庭は積翠園(しゃくすいえん)と呼ばれる平重盛ゆかりのお庭で、受付で申し出れば見学することができます。
この地は小松殿と呼ばれた平重盛の邸宅がありました。父・清盛の邸宅も近くの六波羅にあり、この付近は平氏一族の拠点となっていました。一説には東国への交通の要衝であることを重視したためと言われ、平家政権の後には源頼朝が京都の拠点とし、後に鎌倉幕府も六波羅探題を置いています。また、鳥辺野と呼ばれる葬送地もすぐそばで、武士が好んだのはこの「死」と隣り合わせの場所だからだとする考えもあるようです。武士が死を恐れてはいけなかったのかもしれません。
ただ、この貴重なお庭ももうじき見られなくなるかもしれません。と言うのも、高級ホテルであるフォーシーズンズホテルが2014年2月にこの場所に開業予定のため。恐らく積翠園もホテルの一部として活用されてしまうようです。京都新聞によると、入院患者は下京区の系列病院へ移動、外来は近くに病院を新設するなどして対応するそうです。
歓迎する声も多いですが、私個人は庶民の一人として気軽に身に行けるお庭が一つ減ってしまうのは、そもそも人様のお庭ながら素直に残念に思います。まだ行かれたことのない方は、今のうちに見ておかれるのがよいでしょう。

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