金福寺の蝉しぐれ


洛北の金福寺(こんぷくじ)へ行ってきました。場所は詩仙堂の近くですが、訪れる人は少なく静かな穴場です。

この日は1時間ほど居ましたが、私以外に誰も来ませんでした。金福寺は四季折々に美しく、案内の看板も充実して拝観者に親切なお寺です。松尾芭蕉や与謝蕪村をはじめとする俳人の句もちらほら見かけ、全くの素人ながら私も一句詠んでみたくなります。「涼しさも 蝉が教ゆる 真夏かな」。この日は風がありこの時期にしては涼しい日でしたが、蝉の鳴き声は最盛期。やはりまだ真夏です。

お庭には桔梗が咲き、吹き抜ける風は非常に気持ちがよく、蝉の鳴き声を聞きながらゆったりとした時間を楽しむことができました。本当に京都らしい贅沢なひと時。芭蕉も蕪村も村山たか女も、このような雰囲気の中で生きていたのだろうか。
・・・これは自分一人ではもったいないと思い、動画をアップしました。しばし、穏やかな時間をお楽しみください。

金福寺には、芭蕉庵・蕪村らの墓・村山たか女ゆかりの品々・お庭・眺めのよい景色などなど、詳しく書き出せばきりがないほど見どころがたくさんありますが、なんといっても芭蕉庵の存在感は大きいでしょう。茅葺吹きの屋根が印象的な庵は、芭蕉が住んだものを蕪村が再興したものです。室内からの眺めがよく、芭蕉や蕪村もこの山の形を眺めていたのでしょう。なんとうらやましいことか。

私の中では金福寺は京都の数あるスポットの中でもかなり好きな場所です。この付近では詩仙堂や曼殊院が主にクローズアップされますが、円光寺・野仏庵・鷺森神社・赤山禅院など紅葉の名所が満載で、武蔵ゆかりの八大神社、車があれば狸谷山不動尊も面白いでしょう。まさに京都の「精鋭」が集まっている場所で、是非それぞれに一度は足を延ばして頂きたいと思います。金福寺も非常におすすめです。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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