街で見かける「いけず石」


京都の街中を歩いていると、あちこちに「いけず石」を見つけます。「いけず」とは京ことばで「いじわる」の意味ですが、さてどんな石なのでしょうか。
いけず石が置かれている場所は、道路の角。その理由は、角を曲がる車に注意を促して壁を擦らないようにさせるためのもの。あらかじめ塀の角をへこませてそこに「いけず石」を置くこともあります。京都は細い路地で一方通行も多い割には、残念ながら運転の荒い車も見かける街です。街中散策の際は十分に車にはお気を付け下さい。
しかし、いけず石とはずいぶんとひどい名前を付けられたものです。「いけず」と感じるのは車を石に擦ってしまった運転手の方だとは思いますが、壁を傷つけてしまうと高い修繕の話にもなりかねず、無用な争いを未然に防ぐための知恵だと思います。
私の想像ですが、石がない頃は壁を傷つけてもそのまま逃げてしまう運転手がいたのではないでしょうか。そこで住民は智恵を出し「いけず石」を置いた。石ならばいくら傷が付いてもよく、壁を守るガードレールの役割を果たします。しかし、擦ってしまった方からすれば、やはり「こんな所に石を置くやなんて、いけずや!」となったのでしょう。
そんなに道にはみ出して置かれているものでもありませんので、壁も車も「傷つかなくて良かった」と思えるよう、安全運転をお願いしたいと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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