花背の松上げ 2011年


花背の松上げに行ってきました。この行事は、火の神を祀る愛宕山への献灯とお精霊(しょらい)の送り火を兼ねた、勇壮な火祭りです。
花背の松上げ会場へは、事前申込で京都バスに乗って行くことができます。往復2000円でした。好評のようでかなりの台数のバスが定員いっぱいに来ていました。花背は京都市左京区ですが、鞍馬よりさらに深い峠を越えた先にあり、道も狭く坂はたいへんきつい箇所が途中にはあります。
到着後、かなりの時間待ちます。私は、幸いにもいい場所を得ることができました。写真を撮るのは苦労しましたが、映像が比較的よく取れていましたので、そちらをお楽しみください。

松明(たいまつ)を持った地元の方々が集まり、やがて立ててある地松に火が灯され、炎の明かりで照らされます。そして地元古老の上げ松を合図に一斉に炎が飛び交う松上げが始まります。火のついた手松明を放り投げて、灯籠木(とろぎ)の上にある大籠に火を点けるのです。一番最初の火は「一の松」と呼ばれ、この上げ松を投げたものは一年の無事があると信じられているそうです。
やがて大籠に火がつき、引き続き盛んに松明が投げられます。そして大籠が燃えて崩れそうになる頃に灯籠木が倒され、その光景が豪快です。動画ではその場面もお伝えしています。
花背の松上げは、見ごたえのある面白い祭りだったと思います。京都の北部には火祭りが多く、24日には賀茂川の源流域にある雲ヶ畑と、花背よりさらに奥地にある広河原でも松上げが行われます。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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