処暑の京都 暑さが峠を越える頃


8月23日は二十四節気の「処暑(しょしょ)」。暑さが峠を越えて涼しくなり始めるころです。
今年は近年には珍しく、既に涼しい日がやってきています。立秋の記事にも書きましたが、立秋の頃には平年値では暑さのピークを過ぎ、少しづつ秋を感じられるようになって来ます。

言葉の表現も「秋を感じられる頃」から「暑さが峠を越えて涼しくなる頃」となり、よりはっきり秋へと向かっていくことが印象付けられます。実際の平年値でも「処暑」を過ぎる頃から気温低下のカーブがより急になってきます。気候表の上では、これからどんどん気温が下がっていきます。

立秋の記事の続きで書くと、2011年の最高気温は8月9日に記録された36.9℃です。このように立秋より後にその年で最も暑い日を記録することはよくありますが、処暑の日よりも後に観測をするのは過去30年でも3回しかありません。夏の陰りは明らかになってきます。

ただ、今年の場合は秋の空気が早くやってきた分、今年の最高気温までは行かないものの、この後も蒸し暑い日がまだまだ続きそうです。季節の変わり目の覇権争いは「前線」という形で、日本を戦場にして押し合いへし合いを繰り返します。すんなり秋が勝てるほど甘くはなく、夏が押し返して戦線(前線)は北上。京都は夏の勢力下に戻っています。雨の空襲もまだまだ続きますが、長期的には必ず秋が勝つ戦い。真夏日や熱帯夜から私たちを解放し、爽やかな空気で凱旋する日もやってきてくれます。

なお、処暑の頃は台風接近の特異日だと言われています。特異日とは、その日付の時には決まった天気が出やすいという日です。ただ、私は特異日は”全く”信じていません。確かに数十年間の統計的には、11月3日の文化の日のように晴れやすい日と言うものもあります。しかしそれは確率の問題で、気候的にたまたまその現象が現れやすい時期が重なっているだけです。統計期間を変えれば結果が全く変わることがよくあります。私が思うに、既に特異日は天気予報が当たらなかった頃の「遺産」で、話の種としては面白いものの、今の世では天気予報で特異日を参考にすることはありません。
ただ、特異日とは別に南の熱帯低気圧の動きが注目です。フィリピンの東にあるものは台風に発達する予報も気象庁から出されています(8月23日15時現在)。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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