10日までの3連休中、「宇治灯り絵巻2011」としてライトアップイベントが行われていました。中でも平等院が非常に美しく照らされていました。
連休中は穏やかな晴れが続き、平等院の池には「逆さ平等院」が綺麗に映っていました。お昼間に見るのも大変美しく人気ですが、私が行った10日の夜は最終日で、しかもその中でも終わりに近い時間帯ということもあってか人が少なく、ゆっくりと美しい夜の輝きを堪能することができました。写真もよい場所で撮り放題。鳳翔館も最後の方はほとんど貸し切り状態で、仏像をじっくりと眺めることができました。最終日はゆっくり見たい方にはおすすめかもしれません。
灯篭はもう一つの世界遺産、宇治上神社への道順に灯されています。十三重石塔ではちょうど月が美しく見えていました。また、大阪芸術大学の皆さんによる参加型の作品「鳳凰」がキラキラと光り輝いていたのも印象的です。島では物産展も行われ賑わっていました。朝霧橋は幻想的に灯篭が並び、宇治川の上流に浮かぶ月は源氏物語の時代から変わらぬ光で照らしてくれているようです。
宇治上神社のライトアップも美しく、拝殿では雅楽のコンサートも行われました。明るい時間に見るのとは一味違った雰囲気の境内を楽しむことができます。他にも源氏物語ミュージアムの夜間公開や、宇治市市営のお茶室「対鳳庵」でのお茶会なども開かれていました。宇治も観光に大変力を入れており、時期時期で地域を挙げたこのようなイベントが行われています。京都駅からもJRで1本と近くて行きやすく、源氏物語をはじめとしたおよそ1000年前の平安末期の香りもする街です。じっくり散策すると面白いでしょう。
なお、今回の写真はFacebookで公開していますのでご覧ください。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから。
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