鷹峯 源光庵の窓と紅葉


22日は高気圧に覆われて絶好の紅葉散策日和。というわけで、相変わらずの強行軍で洛北を中心に攻めてきました。中でも鷹峯(たかがみね)は全体的に見ごろを迎えつつあり、源光庵では名物の「窓」から紅葉が覗けます。
天気の流れが速くなっています。昨日までは冬型で、今朝は比良山で初冠雪も観測されました。今日(22日)は穏やかな晴れとなりましたが、早くも23日は天気が崩れます。午後から雨が降りやすくなりますので、散策は早い時間帯がおすすめ。また肌寒い一日ですので、暖かくしてお出かけ下さい。

源光庵の窓

さて、源光庵は鷹峯にあります。鷹峯は紅葉の名所として知られており、この時期は人で賑わいます。ただそれでも東福寺や清水寺・嵐山などに比べれば圧倒的に少ない場所。また、狭い範囲に紅葉の見どころが多く集まっているのが特徴で、バスなどで登ってしまえば予想外に上は平たん。源光庵・常照寺・光悦寺を巡るだけならば、清水寺へ行かれるよりも間違いなく疲れは少ないでしょう。注意点は食事のできる場所が限られていること、お土産物屋も多くはないことなどがあります。なお、バスは北大路から市バスに乗ればそれほど不便ではありません。私のように自転車で坂を駆け上る手もあります(笑)

源光庵は鷹峯の中心的なお寺。禅宗の曹洞宗で、丸窓と四角い窓、そして血天井が有名です。丸窓は「悟りの窓」、四角い窓は「迷いの窓」と呼ばれています。角が取れるという言葉もあるように、悟りというのは丸いものなのでしょう。また、丸から連想される言葉に”円満”もありますね。11月22日は「いいふうふ」の日。今日は夫婦円満をイメージしながら悟りの丸窓を眺めていた方もおられるかもしれません。

窓の素晴らしいところは、窓が切り取る景色を見る者の自由に変化させることができることです。その自由なキャンパスは、四季折々の花木の移ろいや天気でも印象が変化し、一日の中でさえ時々刻々と変わりゆく様を感じることができるでしょう。まさに生きている絵画であり、たとえ以前と同じ風景のように見えても、それはもう違う光景。見る者に問いかけるかのような「窓」が禅寺によく見られるのは、まさに精神修行の一環なのだろうかと、あれこれ考えてしまいます。

窓の景色に何を写すかはその人の心次第。源光庵で窓を見れば、私が載せている写真と同じような景色は見えるかもしれませんし見えないかもしれません。皆さんが訪れた日の、皆さんが最高だと感じる風景を窓に映して、迷いと悟りを感じてみて下さいね。

鷹峯のその他の紅葉名所

鷹峯では源光庵以外にも紅葉が見ごろを迎えつつあります。常照寺は赤門周辺、光悦寺は参道の輝きがやはり素晴らしい(もちろんどちらも中も素晴らしいですが)。そして、是非訪れていただきたいのは光悦寺の向かいの岩戸妙見宮・圓成寺です。境内は写真撮影不可のためお写真はお見せできませんが、境内は紅葉で満ちており、小さな永観堂と言っても過言ではないでしょう。

また、光悦寺からホテル然林坊側の斜度22%の急坂を下って左に大きく曲がり、しばらく行けば吟松寺という紅葉の穴場も現れます。そこからさらに進むと、しょうざんがありお庭の紅葉は抜群に美しいです。庭中に見られる台杉も見もの。しょうざんからは鷹峯の坂の中腹(バス停:土天井町)へと戻ることもできるので、お時間があればフルコースで回ってみるのもよいでしょう。しょうざんはお土産物も充実し、松野醤油もお土産にはおすすめですよ。なお、本日(22日)の鷹峯の紅葉の様子はFacebookで公開しています。参考にご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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