大覚寺ライトアップ 鏡のような池


2日は大覚寺のライトアップへと行ってきました。この日は風が穏やかで、鏡のようになった大沢池に風景が映りこみ、吸い込まれてしまいそうな、たいへん幻想的な光景が見られました。

最近の私のブログでは、「たいへんに」「非常に」「とても」「すごく」など、事柄を強調する言葉が多いと感じます。でも、それだけ今の時期の京都が素晴らしいということ。見ごろ情報や天気、訪れる時間帯、借景庭園ならば空気の澄み具合も考えながら臨機応変に動いていますので、美しい場面に出逢える確率は高くなっているのでしょう。

なお、実は今シーズンは京都中の紅葉を見に行こうと計画をしております。あまりに行きすぎて、ブログには詳細を書けていませんが、紅葉シーズンが終わったら総集編として、今年の成果を写真集として公開予定。数は200カ所前後になるでしょう。有名寺院だけではない魅力をお伝えできればと思います。お楽しみに。

さて、大覚寺のライトアップ。ご覧のように鏡のような池に映りこむ風景には、皆さんが「吸い込まれそう」と口にしておられます。それもそのはず。お寺の方によると毎年一人は落ちる方がいるのだとか。柵がありませんので、写真撮影などに夢中になっていると、確かに落ちてしまいそうですね。でも、それほどに美しい。こうしたライトアップは現代人だから見ることができるのか、あるいは満月の輝く風の穏やか夜には、同じような光景を昔の人も見ることができたのか、想像が膨らみます。もし、昔の人も見られたとするならば、そこに神秘的なものを感じたに違いないことでしょう。

境内は紅葉が見ごろ。楓のトンネルも色づいています。迷路のように回廊が続く、五大堂・御影堂・宸殿などの拝観も、夜ならばいっそう王朝の雰囲気が増すように感じます。なお、この小刻みに曲がる廊下は「村雨の廊下」と呼ばれ、床の曲がりを稲妻に、柱を降る雨に見立てています。

大覚寺・大沢池の夜間ライトアップは4日まで。拝観料は500円。折に触れて夜間拝観は行われますので、是非機会を見られて、鏡のような池に映りこむ幻想的な光景をご覧になって頂ければと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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「大覚寺ライトアップ 鏡のような池」への2件のフィードバック

  1. 夜の大覚寺、大沢の池、本当に神秘的で素敵な写真ですね。
    何度か足を運んだことがありますが、やはりライトアップは特別ですね♪
    お昼に見たら「大沢の池」はあまりでした。落ちなくて良かったですね(*^-゜)v 晩秋のもみじもまだまだ綺麗ですね!!

    1. ぷりママさん
      コメントありがとうございます。
      ライトアップで池に映る光景は本当に神秘的ですね。
      お昼間とはまた違う魅力があり、境内の印象が全く変わるのも不思議です。
      市街地はまだまだ楽しめる場所が残っていますね。
      散り紅葉を見ると晩秋を感じます。
      空気も冷たくなりましたね~。

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