京都タワーからの初日の出


2012年になりました。本年も京都旅屋をよろしくお願いいたします。元旦は、京都タワーからの初日の出を眺めました。

2011年の年末から年始にかけて、京都タワーが震災犠牲者の鎮魂と被災地の復興を願って、オレンジに照らされました。青やピンクはこれまでもありましたが、オレンジは初めてです。31日の夜に見に行きましたが、オレンジの明りは独特の存在感がありました。1日の初日の出はどこで見ようかと決めかねていたなか、その姿を見て「京都タワーにしよう」と決めました。

31日の夜は、八坂神社で「をけら詣り」を見、知恩院で除夜の鐘を聞き、年越しは永観堂で除夜の鐘の撞かれる中で迎えました。ご本尊の見返りの阿弥陀様も外から見えるようになっており、今年最初に拝めたことはうれしい限りです。その後、相国寺や報恩寺などでも鐘の音を聞き、初詣は北野天満宮へ行ってきました。大晦日の詳細や動画などは、後日改めてブログに書こうかと思います。

さて、京都タワーでは、元日のみ早朝6時30分から「元旦 初のぼり」としてタワーに上ることができます。私も元旦に行くのは初めてでした。6時20分ころに着くと、すでに上へあがることができました。地上100mの展望台では、すでに大勢の方が待っており、日の出の方向は人でほとんど見ることができません。どうやら、かなり早くからよい場所で見ようと待っている方たちがいるようです。午前7時まではタワーがオレンジ色に照らされているため、昨日や今朝来るときに眺めたあのタワーへと上れているわけです。

天気は雲が広がる予報で、初日の出が見られるかは微妙な状況。日の出を待っている間も空には雲が広がっており、とはいえ隙間が無いわけでもない、といった状況。京都の日の出時刻は天文台による発表では07時05分ですが、京都は山があるためタワーから太陽が見え始める時刻は07時16分頃とのことでした。日の出時刻が近付くとタワーからアナウンスがあり「前の方は後ろの方のためにも、日の出が見えましたら「見えた!」と、見えないときは「あっか~ん!」と声を出していただけますでしょうか」と、人口密度のかなり高い中で待っている人たちを和ませていました。

結果は、「見えた!」という声です。雲の隙間から朝焼けに染まる太陽が顔を出しました。私を含め後ろの方の人間はほとんど見えないのですが、日が昇るのはゆっくりのため、ひとしきり眺めたり写真を撮った人たちは順番にタワーを下りていきます。ということで徐々に空いてきて、私も初日の出を眺め、写真を撮ることができました。

この日は、エレベータではとてもすぐには下ろせないほど多くの人でにぎわっているため、特別に階段で下りることも出来ました。階段を使っても5分ほどだそうで、「滅多にない機会です。話のタネになりますので、是非階段をご利用ください」と、タワーからは気のきいたアナウンスも流れます。ただ、階段を使える時間は混んでいるときのみ。展望台が空いてくると階段は終了となります。残念ながら私は階段を使うことができませんでした。

1月1日の元旦の京都を、こうして四方を抜群に見渡せる場所から眺められるのは感動的です。かつて相国寺には高さ109mの七重塔がありました。京都タワーの展望台の高さは100mの場所なので、ほぼ同じ高さから眺めることができるわけです。今から600年も前の京都にそのような高層建築があったことも驚きですが、当時の権力者や僧侶もこうして元旦の眺めを楽しんだのでしょうか。それにしても、今年の年越しはオレンジ色のタワーにも感じるものがありました。2012年は災害の少ない年であってほしいと切に願います。良い一年でありますように。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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