京都の初詣 2012年


1日の元日は、初詣として京都各地の神社巡りを行いました。

年明け一番には、北野天満宮で初詣。天満宮は学問の神様として若者を中心に賑わっています。ただ、1日の未明は残念ながら柄の悪い時間帯です。以前に訪れた時も感じましたが、若者の度が過ぎた行為には興ざめとなる時もあります。1日未明の天満宮への初詣は観光目的の方には要注意と言わざるを得ない場所でしょう。なお、北野天満宮でも西陣の「をけら詣り」として、摂社の火之御子社(ひのみこしゃ)に由来する火縄の授与が行われています。八坂神社ほど大規模ではありませんが、火縄を回して歩く方もおられます。

早朝には京都タワーで初日の出を見物。その様子は元日のブログに記載しました。その後は、十六社朱印めぐりを兼ねて各地の初詣の様子を見に行ってきました。十六社朱印巡りは、京都各地に点在する十六か所の神社を年初に巡ってご朱印を集め、あらゆるご利益を授かるというものです。その場所は、西は長岡天神、南は御香宮、北は今宮神社など、まさに京都中。非常にやりがいのある神社巡りです。期間は2月15日までと決まっており、達成するとその年の干支の置物が頂けます。朱印は一か所300円。巡る順番は自由で、最初の神社で専用の朱印帳を頂けます。

結論は、無事に元日に十六社朱印めぐりを達成することができました。朱印めぐりの受付は、午前9時~午後5時まで。1日で全てを回るとなると30分に1社のペースです。簡単ではありませんが、不可能でもありません。その詳細は近日中に書くことにして、今回は十六社を巡っても時間が余るペースであったため、午後5時までに伏見稲荷大社、八坂神社、平安神宮、平野神社、再び北野天満宮などにも参拝をしてきました。そちらの様子を記載します。

伏見稲荷大社は、商売繁盛のご利益で知られ、京都の初詣の代名詞ともなっている神社です。その人出は昨年の正月三が日で267万人!!この数は、日本国内の初詣の人出としては4位で、関西では1位の順位です。やはり商売繁盛への意気込みはすごいということでしょう。その魅力は様々にありますが、おみくじもその一つ。「大吉」のさらに上の「大大吉」があるのみならず、「凶後吉」「吉凶相央」などもユニークです。ポイントは、単に「凶」で終わるものが無いということでしょう。必ずどこかに「吉」が混ざっており、縁起を担ぐ商売人は不安すぎる気持ちになることなく帰ることができます。この日も境内はものすごい人。人気の理由も頷けます。

今年は辰年ということで、辰にまつわる社寺を巡るのも流行りそうです。伏見稲荷の境内からは「伏見神寶(かんだから)神社」へと行くことができ、こちらには珍しい「龍の狛犬」があります。普段はほとんど人に出逢うことのない神社ですが、この日は辰にまつわる神社として各所で紹介されているためか、賑わいを見せていました。ただし、神社への道は砂の多い滑りやすい坂道。登り始めの階段部分には金属の出っ張りもあり、躓きやすい。雨の日や足腰に不安のある方は細心の注意をもってお登り下さい。また、神寶神社から竹乃下道を抜け、お塚巡りを経て稲荷山の一ノ峰付近へと登る裏道もありますが、最後の昇りは非常に険しい道のりです。一ノ峰へは、来た道を戻って登られる方が無難でしょう。

八坂神社も、京都では伏見稲荷に次いで初詣の人出がある神社で、その数は三が日で100万人を超えます。大晦日の「をけら詣り」の雰囲気とはまた違い、まさに初詣らしい賑わしさ。伏見稲荷の人出は別格ですが、こちらはまだ動ける範囲です。八坂神社でも多くのおみくじが結ばれていたのが印象的でした。

お寺では六波羅蜜寺も賑わいます。梅干しと結び昆布の入った皇服茶(大福茶・おおぶくちゃ)や、授与される稲穂(福徳自在初稲穂)も京都の定番の初詣の光景です。稲穂には様々な引き出物を有料で付けることもでき、玄関の内側に飾って一年間の厄除けとします。皇服茶は、平安時代に空也上人が疫病退散のために考案し、まず村上天皇が服用したところから「皇服茶」の名で呼ばれ、京都の民間にも広まっているお正月の風習です。六波羅蜜寺はその元祖として、正月三が日に300円でお札と共に授与されます。

その他、平安神宮も多くの人で賑わい、今年は大河ドラマが平清盛ということもあり、清盛の邸宅・西八条邸に祀られた若一神社にも午前中早くから人が訪れていました。境内では「清盛餅」なるものもこの日は売られていました。平野神社も西陣の界隈では北野天満宮とセットで参拝され、北野天満宮は昼間も大賑わいですが、日中の参拝者は比較的落ち着いています。この日は最後に、高松神明社へと参拝しました。昨年、同じく元日に訪れた時には神箸を授与して頂け、今年も夕方の参拝ながら頂くことができました。今年の大河ドラマとも縁のある神社です。京都に残る清盛関連のスポットは比較的知られていない場所が多いのですが、光を浴びる年となることでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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