記録的な寒波の到来か!?


報道でも伝えられていますように、今夜から3日にかけて今シーズン一番の寒気に覆われます。特に2日が底で、気象庁1日17時発表の京都府南部の予報では、2日の予想最高気温はなんと1℃!!もし本当にそうなれば、1984年以来の記録的な低温となります。

雪の降りやすい時間帯は1日夜遅くから2日の未明にかけてと、2日の日中です。市街地でも積雪の恐れがありますが、気象台の発表によると平地の多いところで2日18時までの降雪量は「3cm」の予想で、大雪警報レベルとまでは行かない見込みとなっています。
余談ですが、気象台が発表するのは予想「降雪量」であって予想「積雪量」ではありません。「降る」と「積もる」は別物です。降雪量は、降水量を元にしてその時の気温による比率によって、統計的に算出することができます。しかし、積もるかどうかは、その時の気温や地面の状況、降る勢いによっても変わるため、予想が非常に難しく、単純に降雪量=積雪量とは言えません。テレビで報道される予想の数字はあくまで「降雪量」。積もるかどうかは別の話だと付け加えておきます。(あるテレビの予報士が「これだけ(降雪量の数字の通り)積もります」と言いきっていましたが、誤解のないように答えるならば、「積もる量はその時の状況によって変わりますが、今回の気温ならば予想降雪量の通りに積もる可能性が高いでしょう」のように、前置きをつけて答えるべきかと思います)。

さて、2日の京都の気温が全く上がらない予想となっている理由は、非常に強い寒気もさることながら、日中に雪が降る予報となっているためです。雪が降っている間は日射を遮り、降る雪が蒸発する際に空気の熱を奪うため、気温の上昇が抑えられます。そのため周辺の気象台よりも低い「1℃」という予想が出されていると思われます。つまり、日中に雪が降り続けることが、この1℃のためには必須ともいえるでしょう。仮に最高気温が「1℃」までしか上がらないとなると、1984年に観測された0.9℃以来、28年ぶりの記録的な低温となります。

近年では2010年12月31日に最高気温1.7℃という記録がありました。この時も最高気温が1℃台を観測したのは1996年以来14年ぶりというほどの低温で、12月としては京都の130年の観測史上最低の最高気温でした。さらには、1年365日の最後の日に「年間最高気温の最低」を観測するというおまけ付き。この日(2010年12月31日)は、京都の気象史に残っても不思議ではなかった驚異的な日でした。実は1.7℃の最高気温を観測したのは日付が変わって間もないころと見られ、日中は午前9時~午後3時過ぎまで「ずっと氷点下」という一日。最高気温が氷点下となる日を「真冬日」と言いますが、それすら出してしまいかねないほどの恐るべき低温でした。

明日2日もこの時に匹敵するほどの低温となりそうです。ただ、2010年の時は最大で9cmの積雪を観測しましたが、今回は平地では雪の降る量は比較的少ない予報で、市街地で大幅に積もる予報とはなっていません(多いところで3cmの予想降雪量)。雪の予報は実際にはふたを開けてみなければという難しさや、場所による差異もありますので、明日の朝は少し早めに起きていただいて、状況確認をして頂ければと思います。積雪や路面凍結、交通機関の乱れなどに十分ご注意ください。また、京都では節分の行事も始まりますが、寒さ対策を万全で無理をなさらないようお出かけ下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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