車折神社の早咲き桜


車折神社(くるまざきじんじゃ)の境内は超早咲き桜の宝庫。美しい花を咲かせています。

市内の梅もそろそろピークを過ぎつつある印象。今年はこのまま桜へとバトンタッチ・・・かと目論んでいましたが、予想以上に寒い日が続いており、早咲き桜は昨年以上に遅いです。今日(27日)の状況では、京都御苑・近衛邸跡の糸桜はまだ。ただ、恐らく明日・明後日には開花しそうです(以下、私の印象です)。平野神社の魁(さきがけ)桜もまだつぼみ。こちらは3月中には咲かないかもしれません。ただ、境内では桃桜という、桃の仲間と思しき桜が咲いていました。

その他、比較的早咲きのしだれ桜もまだで、千本釈迦像の桜も咲きそうな気配なし。こちらも4月に入りそうです。一方、ソメイヨシノは順調に蕾を膨らませている印象。民間気象会社の予想によると、早咲き桜と同時期、今週末から来週始めにかけて、京都でも開花宣言が出そうな見解です。今年の春の桜は、まとめて咲き始めて、豪華なものになるかもしれません。一方で、花期が集中するのは観光面では必ずしも良いとは言えず、例年大変美しいしだれ桜が見られる京都府庁の一般公開も、4月1日までで終了予定。府のホームページによると開花まであと一歩とのことですが、なんとか間にあってほしいものです。

さて、京都の早咲き桜の中でも早咲きの、超早咲き桜名所をご紹介していますが、車折神社もその一つ。少し前から参道には河津桜、その他早咲きの白い山桜や、しだれ梅も咲いて、一足先にたいへん華やかとなっています。門前の寒緋桜も美しくなってきました。この日も多くの方が訪れて、笑顔で写真を撮っておられました。

車折神社の境内には、約15種・40本の桜があり、早咲きから遅咲きまで楽しむことができます。京都でたくさんの種類の桜が見られると言えば平野神社が有名ですが、車折神社も特に早咲きを中心に素晴らしい桜がそろっていますので、お勧めです。今は、しだれ梅も咲いて、本当に華やかです。

今日(27日)は日暮れ頃に訪れましたが、西日に照らされる桜が綺麗でした。学校帰りの近くの小学生がお母さんと一緒に来られていて、「私はこの桜が好き!」と、種類のある花を楽しんでいました。観光でも有名な神社ですが、やはり地元の方にも親しまれている神社なのだと感じます。一足先に見ごろを迎える境内は、きっと地域の誇りなのでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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