3日は全国的に大荒れ!


先日31日も、各地で強風が吹き荒れ、春の嵐となりましたが、明日3日はそれ以上に全国的に大荒れとなります。特に風には十分にご注意ください。

春には、俗に「爆弾低気圧」と呼ばれる、急激に台風並みに発達する低気圧が時として現れます。冷たい空気と暖かい空気が混ざり合う時に発生する巨大な「渦」が温帯低気圧で、日本付近は、大陸にまだ残る冬の冷たい空気と、南海上から吹きこむ春の暖かい空気とが出会う場所です。温帯低気圧は寒暖差がエネルギー源で、その差が大きいほど低気圧は発達します。すなわち、明日は日本を舞台にした、冬と春との大戦(おおいくさ)。しかも滅多に見ない激しさで、暴風・突風、強雨に雷、もしかすると雹や竜巻などの危険な現象をも巻き起こします。交通の混乱も必至となりそうです。

「温帯低気圧は台風よりも弱い」というイメージを持つ方もおられますが、一般的に温帯低気圧の暴風は台風よりも範囲が広いのが特徴で、その意味では台風よりも厄介ですし、風速も台風の基準(17.2m/s以上)よりも強くなることがあります。しかも、台風は中心付近が最も風が強いのに対し、温帯低気圧は中心から遠く離れていても強い風が吹きます。特に注意が必要なのは寒冷前線の前後。強烈な南風と、強烈な北ないし西風との境目では、気流が激しく乱れ、突風や竜巻・ダウンバーストなどの、巻き込まれたらタダでは済まない強烈な現象も起こることがあります。京都では昼過ぎから夕方、東海では夕方、関東では夕方から夜は、不要不急の外出を控えて下さい。

以上のように、今回は北日本から西日本まで、ほぼ全国的に警戒が必要。関東では帰宅時間に南風が強まるため、交通の大混乱も予想されます。北日本では低気圧本体が近づくため、4日にかけて大荒れとなるでしょう。風は、風速が2倍になれば圧力は4倍になります。風速の数字の増えかた以上に、急激に危険度が増しますので、くれぐれも温帯低気圧を侮ることなく、十分にご注意ください。

最後に少しだけ桜のお話を。今日は大阪や神戸でソメイヨシノの開花が発表されました。まだ京都の開花は気象台から発表されていませんが、場所によってはちらほらと咲き始めています。早咲き桜は順調に見ごろを迎えており、祇園白川や京都御苑・近衛邸跡、六角堂、伏見の長建寺の糸桜も十分見られます。明日の強風でもまだ花散らしとはならないでしょう。桜は醍醐寺でも咲き始めたようです。いよいよ本格的な桜シーズンが始まります。できれば明後日以降に、是非京都散策をお楽しみください!

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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