葵祭の天気 2012年


気になる葵祭の天気。今年の5月15日は朝から雨の可能性が高まっています。

ちょうど1年前にも昨年の葵祭の天気予報の解説を書いていました。今年も偶然同じ日です。今日12日は下鴨神社で御蔭祭、上賀茂神社で御阿礼(みあれ)神事が行われて、賀茂の神に新しい力が加わっています。5月15日は天皇からの勅使が賀茂社へと遣わされたことに由来する「路頭の儀」が行われ、雅な行列が京都の街をゆっくりと進みます。昨年まで8年連続で雨に降られていませんでしたが、今年の5月15日は朝から雨の可能性が高い予報が気象台から発表中。15日が雨だと16日に順延されます。16日は天気が回復する見込みで、順延の判断を後押しすることでしょう。ということで、16日へ順延の可能性が高い今年の葵祭。実際の催行可否は当日早朝に行われます。雨が降れば2003年以来、9年ぶり。16日に順延となれば1997年以来、15年ぶりのことになります。

一方、やはり前々からホテルや旅行企画などを予約して来られる方も多いため、朝の時点で催行できそうな空模様ならば強行する可能性もなくはありません。近年では2003年・2002年・2000年に御所から下鴨神社までは行列が進み、そこで打ち切りとなりました。実は2000年から2003年までの4年中3年も雨で途中で中止になった期間は、私の学生時代と一致していて、午後の見物を狙っていた私は、見事に行列を見られませんでした。残念な気持ちを今でも思い出します(笑)1995年は15日・16日とも雨で、戦後初めて中止となりました。そのため翌年に同じ方が斎王代に選ばれたこともあります。

京都の5月15日の天気を調べると、過去20年の晴天率(日中に雨が降らない確率)は65%、過去30年まで広げても70%となり、およそ3年に1回は雨が降る割合。仮に16日も同じ晴天率(70%)と仮定すると、2日連続で雨になる確率は9%。つまり10年に1度は中止となる恐れがあるはずです。そのような中でも、昭和28年の葵祭の復興以降の59回で、まだ1度しか「中止」になっていないということは、出来る限り催行しようとする主催者側の思いが、何より大きく影響しているように思います。5月の天気は周期変化をしやすく、「卯の花くたし」や「梅雨のはしり」というように雨や曇りの空模様が続くことがあり、突然の雷雨に見舞われることも少なくありません。そして雨に濡れた衣装のクリーニングには数百万円から1000万円もの費用がかかります。にも関わらず、ほとんど毎年途切れることなく催行できているのは、純粋にすごいことだと感じます。今年も一日ずれるかもしれませんが、きっと雅な行列が見られることでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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