台風4号 19日夕方に四国・近畿へ、厳重警戒を!


台風4号は速度を速めながら近づいています。18日18時発表の予報では、明日19日18時の予想位置が「大阪」と昨日の予想よりも早く近づいてくる見込みです。今回の台風の特徴は「急激に風雨が強まる」こと。静かなうちに帰宅ができるよう、予定の変更を行って下さい。

台風は、近畿直撃の公算が高まってきました。昨日の見込み以上に接近速度が速く、明日の夕方の帰宅時刻には近畿の広範囲が暴風雨となる見込みです。19日18時の予想位置は「大阪市付近」、勢力は965hPa、最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/sと見込まれています。気象台は今回の台風から「最大瞬間風速」での注意喚起を始めたため、テレビなどでは例えば「近畿全域」が「最大瞬間風速50m/s」の色で塗られて、注意喚起がなされています。しかし現実的には、例えば京都で50m/sの風が吹くことは考えられません。あくまで近畿の中でも台風が勢力を保って近づく南部・中部が中心で、しかも陸地との摩擦が少ない沿岸部に限ってのことです。京都では最大風速20m/s、最大瞬間風速は35m/sの予想です。

「最大風速」は10分間の平均風速の最大のことで、「最大瞬間風速」はまさに瞬間での風の強さのことです。「最大瞬間風速」は、「最大風速」の1.5倍から2倍の数字が見込まれるのがセオリー。風の圧力は、風速の2乗に比例して強まります。風速25m/sと風速50m/sでは、風速の数字の上では2倍ですが、圧力に換算すると4倍になります。すなわち風には急激に危険度が増す性質があり、今回のように近づくスピードが速い台風は、油断や逃げ遅れを生みやすく危険度が高いといえます。

より具体的には1㎡(以下、窓ガラス1枚と表現)にかかる圧力(kg)は「0.05×風速×風速」で計算できます。京都で見込まれる最大瞬間風速の35m/sならば窓ガラス1枚に約60kg、近畿中南部の沿岸部で見込まれる最大の50m/sならば窓ガラス1枚に125kgもの圧力がかかります。そこに飛来物が加わってきますので「窓ガラスは簡単に割れる」ことが想像できます。これだけの風が吹けば、人が飛ばされたり車が横転しても不思議ではありません。

雨については、今回の台風4号だけではなく、その後の台風5号や梅雨前線の停滞で、今後長期間降りそうな気配があり、台風が過ぎ去っても台風一過の晴天とはならない点も要注意ポイントです。台風4号本体の雨雲によっては、数時間(3時間~6時間)で50mm/h程度の雨が広い範囲でまとまって降ることが見込まれます。中小河川の氾濫には十分に警戒して下さい。また、雨の対策や避難は可能な限り降り始める前に行って下さい。大雨が降り始めたら、絶対に河川の様子を見に行ってはいけません。とにかく身の安全を確保することが大切です。

近畿では帰宅時間に台風の接近が見込まれるため、早い時間帯から交通機関の乱れも予想されます。余裕を持った早め早めの準備と行動が身の安全を守ります。昨日までの予想より台風の接近時刻が早まってきていることもあり、明日は不要不急な外出は避け、身の安全を確保して下さい。

以下、参考となるページへのリンクを記載します。

  • 台風情報 → 必ず最新情報をご確認ください。
  • 気象庁 警報・注意報 → 注警報文から暴風・大雨の見通しや土砂災害警戒情報などが分かります。
  • 川の防災情報 → 河川水位とアメダスに載っていない雨量も分かります。川が心配な時は現地へ見に行くのではなく、まずこれを見ましょう。避難判断水位なども分かりやすく出ています。だだし、水位は必ず「10分毎」で見て下さい。基本設定が「1時間毎」になっているという重大な欠陥があります。豪雨時にはほんの10分で大幅に水位が上がることもよくあります。
  • 避難勧告 → 避難勧告や避難準備情報は市のホームページに記載されます。市町村によっては問い合わせをすればメールで届けてもらうこともできます。
  • 防災情報ポータル → 各都道府県がこのようなページを設けていることも多いです。ネット検索してみて下さい。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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