京都各地の茅の輪くぐり


京都の6月末は、30日を中心に夏越祓(なごしのはらい)として各地の神社で茅の輪くぐりが行われます。

京都は梅雨ですが、まだ比較的涼しい日が続いています。最近宮川町を通ることが多く、6月29日・30日に南座で行われる五花街合同公演(都の賑わい)に向けて芸舞妓さんが慌ただしくされているような印象です。一方、宮川町近くの恵比寿神社には茅の輪が登場して、厄除けのためにくぐることが出来るようになりました。しかも恵比須神社には持ち帰り用の茅(カヤ)も用意されていて、地元の方は上手に小さな茅の輪を作っては持ち帰っておられます。小さな茅の輪を作るにはある程度の経験が必要で、パッと綺麗に作れる方は少ないかもしれません。

茅の輪は6月30日を中心に京都各地のかなりの数の神社に登場します。由緒は祇園祭で配られる粽(ちまき)と同じで蘇民将来の故事により、疫病除けに加え、半年間でたまった罪や汚れをはらうために茅の輪をくぐります。くぐり方は神社ごとに少しづつ違いますが、基本的には「水無月の なごしの祓いする人は ちとせの命 のぶというなり」という歌を唱えながら、左→右→左と無限大マークや8の字を描くように通過して最後に本殿を参拝します。

昔は「夏を越える」ということは本当に大変なことでした。というのは、気温が上がって疫病が流行りやすく、大雨による洪水も多発する季節、かたや日照りで干ばつも起こることがあるなど、人の力では防ぎようがない災害のオンパレード。無事に夏を越せるかどうかは「神頼み」しかない部分もあったのでしょう。夏越祓で茅の輪や水無月を見るたびに、そうした人々の長年の思いを感じます。

昨年は頑張って各地の茅の輪を見てきましたが、平安神宮の応天門にかかる茅の輪は個性的です。護王神社は夜でも参拝できるので、会社帰りの人でも茅の輪をくぐることが出来ます。城南宮の茅の輪は車ごと通れるジャンボ茅の輪。それぞれの神社ごとに少しづつ個性がありますので、いくつかの神社を回って見るのも面白いでしょう。昨年私が見てきた各地の茅の輪はFacebookにて公開しています。よろしければご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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