綾傘鉾の稚児社参 祇園祭 2012年


祇園祭の行事、7日は八坂神社で綾傘鉾稚児社参が行われました。

昨年の綾傘鉾の稚児社参は雨の降る中で行われ、翌日の8日が梅雨明けでした。そろそろ今年の梅雨明けも気になりますが、梅雨明けは人間(気象台)が決めるもので、その予想には単純な天気予報とは違った難しさがあります。金曜日に発表された近畿の1か月予報では、2週目(~7月21日)までは梅雨空でぐずつく予想となっており、確かに目先すぐの梅雨明けはありません。ただ、タイミングとしては15日頃から太平洋高気圧が強まってくる予想です、ここが一つの梅雨明けポイント。ここで明けさせなければ、一般論的な高気圧の盛衰の周期から行くと25日前後になるでしょう。ここでも梅雨明けが無いと、8月に入りこむかもしれませんが、1か月予報では7月下旬は太平洋高気圧に覆われて平年並みに暑くなる予想ですので、今のところ可能性は低そうです。具体的な梅雨明けが見えてくれば、またこのブログでも書き込みたいと思います。

さて、綾傘鉾のお稚児さんは6名で、一般から募集をされています(綾傘鉾保存会役員・後援会の推薦が必要)。稚児になることが決まった子どもたちはは町内の養子として結納を済ませた後、八坂神社に社参をして神社から神の使いである「稚児」に任命をされます。そして祭りの無事を祈願して本殿の周りを3周する「お千度」を行います。昨年の稚児社参は雨のため、大屋根の下の拝殿から本殿の周りをまわり、外からはお千度の様子はほとんど見えませんでしたが、今年は雨に降られることなく無事に行われました。

綾傘鉾のお稚児さんは長刀鉾のお稚児さんよりも年齢が若いことが多く、幼稚園や保育園、小学校の1年生などが務めています(募集では5歳から10歳まで)。汚れのない幼い子どもだからこそ神の使いを務められるとはいえ、やはり小さな子どもにとっては儀式の時間などにおとなしくしているのは難しく、参拝の仕方も周りを気にしながらなど、6名それぞれが年相応に可愛らしいしぐさを見せてくれます。17日の山鉾巡行では、綾傘鉾につき従ってかなりの距離を歩きますので、毎年、新町御池に着くころにはかなりお疲れの様子です。ご家族含め大変な任務ですが、今年も皆様の応援を受けながら無事にやり遂げて頂ければと思います。

綾傘鉾は昭和54年に復興した鉾です。鉾ではありますが「傘鉾」といって、台車の上に風流傘を乗せた形態で、しかもそれが2台出ます。祇園祭の山鉾巡行には厄祓いの意味合いがありますが、一般的には風流傘はその下に入ることで疫病を除けることができるとされます。加えて、綾傘鉾で重要なのは棒振り囃子。赤熊(しゃぐま)と呼ばれる赤いかぶりものつけた踊り手が、棒を名人芸でグルグルと振り回して疫病退散を願うもの。風流傘に神が好む賑やかなお囃子がセットになることで、疫病の神を傘鉾に集めて街を清める、厄除けの意味を持つのです。

江戸時代の一時期は、北観音山の不要になった部材を譲り受けて、傘を上に乗せた小型の曳鉾として巡行していた時期もありました。残念ながら幕末の元治の大火で焼失してしまいますが、その再現模型は宵山飾りで見ることができます。なかなか面白い鉾の様子をしのぶことができますので、是非注目してみて下さい。さて、ゆっくりと進んできた祇園祭の行事。10日からは加速度的に行事が連なり、17日の山鉾巡行へと進んで行きます。いよいよ京都の夏が本格的に始まります。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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