神光院の「きゅうり封じ」


21日は京都三弘法の一つ、西賀茂にある神光院(じんこういん)できゅうり封じが行われました。

神光院は、上賀茂神社の神主・松下能久が「霊光の照らした地に一宇を建立せよ」との神託を受けて創建したとされ、お寺であるのに「神光」という寺名がつくのもこの伝説によります。ご本尊の弘法大師像は、大師の自作と伝えられ、厄除大師として信仰を集めています。かつては、東寺・仁和寺とならぶ京都三弘法の一つとして縁日の21日に参拝をしたり、四国八十八カ所巡りに出る前に立ち寄って、道中の支度品を用意するという慣わしもありましたが、近年は認知度が低下。今年になって菅笠などをあしらったストラップ型のお守り(各500円)や、京都三弘法まいり専用の朱印帳(700円)を作製し、認知度の再向上を試みています。

さて「きゅうり封じ」は、弘法大師がきゅうりに病魔を封じ込め、病魔平癒を祈願したとされることに由来します。具体的には、氏名や年齢・病名を記した紙にきゅうりを包み、祈祷を受けた後に家に持ち帰って、身体の悪いところを撫で庭などに埋めると、病気を封じ込めるこどできるとされます。自宅に持ち帰らずにお寺で埋めてもらうこともでき、境内には「きゅうり塚」があります。例年はこのきゅうり塚の前にたくさんのきゅうりが積まれるのですが、今年は雨が降ったのもあってか、庇のある場所の前に積まれていました。この行事は土用の丑の日(今年は27日)にも行われ、祈祷料はきゅうり代込みで1500円です。

きゅうり封じは、京都では他にも仁和寺の東にある五智山蓮華寺にも伝わります。こちらは今年は26日・27日に行われ、持ち帰ったあとに3日間朝晩身体の痛いところをキュウリでさすって、4日目の朝に人の踏まない土の中に埋めるというものです。なかなかユニークな伝統行事ですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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