祇園祭 山鉾巡行の辻回し


祇園祭、7月17日の山鉾巡行は四条河原町の最前列で見てきました。豪快な辻回しや、33基全ての巡行の様子も動画でご紹介します。

前回、山鉾巡行の写真集を先んじてお届けしましたが、今回は動画集です。今年の山鉾巡行は四条河原町の最前列を確保すべく、朝4時台に場所取りに向かい、昼過ぎまで巡行を見届けてきました。厳しい暑さに苦労させられましたが、やはり写真や動画はよい場所で撮るにこしたことはありません。こうした映像や写真をふんだんにご紹介しながら、ガイドブックには載らない現場の話もしていくオリジナルの京都講座を開くときのため、日々せっせと取材に出向いています(笑)今回は、無事に一番人気の四条河原町北東角を押さえることができ、京都放送の山鉾巡行中継にも私の姿がバッチリと映し出されていました。気づいて下さった方、ありがとうございます。

四条河原町は山鉾巡行を見る際に最も人気を集めますが、その理由の一つは辻回しが見られること。もう一つは、お囃子のテンポが変わることです。巡行がスタートして四条通を東へと進む際は「お渡り」とも呼ばれる奉納囃子(渡り囃子)が厳かに奏でられます。宵山では聞くことのない悠々としたテンポの曲。これは八坂神社に向かって奉納をしているもので、この間は巡行に参加する町内の関係者も沿道に向かって手を振ることなどが禁止されているそうです。

山鉾は基本的には直線的にしか進めないため、曲がり角では無理やりに横へ引っ張って向きを変えます。これが辻回し。通常3回ほどかけて少しづつ向きを変えていきます。山鉾の上には数十名の人が乗るため重心は上に高く、失敗すると巨大な山鉾が倒れてしまう危険もあります(過去にはそんな大事件もあったそう)。大きな山鉾が釘を使わず縄だけで結びつけられているのも、辻回しなどで無理にかかる力を和らげる役割があります。山鉾巡行の先頭を務めるのは長刀鉾。見事な辻回しの様子を動画でご覧下さい!お囃子の変化にも注目ですよ。

続いては、今年唐櫃巡行で復活した33基全ての巡行の様子です。実際には3時間以上ありますが、10分程にまとめました。注目は橋弁慶山以降の「後の祭り」の巡行順の変化。明治の初め以来140年ぶりに橋弁慶山が先頭を務めるという歴史的な変化が起こりました。しんがりはこれまでの南観音山に替わり大船鉾。まだ鉾自体の巡行はありませんが、ご神体を入れた唐櫃とお囃子が歩きます。こちらも見ていて感動すら覚える歴史的な出来事です。山鉾巡行はもともと17日と24日の2回行われていましたが、交通事情などで17日にまとめられました。これを再び元の形に戻そうという動きがあります。もしかすると、今年のように33基すべてが同じ日に巡行する光景が見られるのは、あと数年かもしれませんね。なお、動画では最初と最後に「おまけ」をつけました、是非是非、最後までご覧になって頂いて、山鉾巡行の雰囲気を感じ取って頂ければ幸いです。

四条河原町での激闘(?)を経た後は、新町通界隈へと回って、各山鉾町に戻る巡行を見てきました。主に私の町内の三条町で撮影していましたが、町内の山・八幡山が戻ってくるときには大きな歓声に包まれました。紫織庵さんの前には舞妓さんもおられて華やかさを添え、鉾見台や2階へは粽も投げられました。道も狭く、目の前を大きな山鉾が通る様子は迫力満点!!昔ながらの巡行の雰囲気が感じられるのがこの新町通の界隈で、四条河原町などの大通りとはまた違った魅力を持っています。こちらも是非、動画をご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です