伏見稲荷大社 本宮祭


先週仕事で伏見稲荷大社本宮祭を訪れてきました。灯りに包まれた境内は、とても幻想的な光景です。

稲荷の神を祀るお社は神社の系列としては最も多く、全国に3万とも4万ともいわれ、個人の邸宅内にあるものを含めればさらに多いともいわれます。その総本宮が伏見稲荷大社。御祭神、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)は穀物の神で、五穀豊穣の神とされ、そこから商売繁盛の神へと信仰が発展していきます。現在でも関西で最も初詣で賑わう神社として、正月三が日での参拝者は270万人を数えます。

本宮祭(もとみやさい)は、全国の稲荷の崇敬者が、本宮である伏見稲荷に参拝をして御神恩に感謝する祭事で、境内に多数の提灯や灯篭に灯りをともす「万灯神事」で知られます。伏見稲荷といえば鳥居や社殿の鮮やかな朱色ですが、提灯も赤色で灯りのともった境内はまさに幻想的という言葉がぴったりです。

伏見稲荷の代名詞ともいえるのが千本鳥居。こちらにも提灯の明かりがともり、まさに映画かドラマのように異世界へと道が続いているかのようでした。

境内参道脇、参集殿前の駐車場では、本宮踊りが行われます。節は盆踊りのようで、地元の皆様でも大いに賑わっています。本宮祭の時期はちょうど梅雨も明けて夏休みに入るころ。そんな夏祭りの雰囲気が境内には満ちています。私もこのお祭りに来るのは4度目ですが、毎回夏の始まりを感じながらお祭りを後にします。

今回は帰り際に、子ども神輿にも出会いました。元気のよい子どもたちのかけ声に、こちらも元気を頂きました。京都の夏は暑いですが、子どもたちは今年も明るく元気に楽しんでくれそうです。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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