断続的な強い雨に警戒を(京の七夕 鴨川会場)


14日頃にかけては大気の状態が不安定で、断続的な大雨となる可能性があります。お盆の時期で海や山へと行かれる方は天気の急変に注意し、気象情報に十分ご注意ください。

天気図が険悪です。長く伸びた停滞前線は、つい先月まで梅雨前線と呼ばれていた存在。これからは秋雨前線と呼ばれます。赤や黄色に覆われた気象レーダーを見ていると、日本が爆撃を受けて炎上している様子を俯瞰的に見ているような気持にもなります。あの真っ赤なエコーの下にいる人たちは、生きた心地がしないほど空からの激しい攻撃に見舞われている・・・。

日本の真夏の空気の湿り具合は東南アジアと何ら変わりがありません。南国に行かずとも南国の空気の方からやって来てくれるのは、四季の彩りとしては良い面もありますが、山地の多い日本では上昇気流が起こりやすくなって強制的に雨雲を生み、大雨の危険性も高くなります。高気圧が上から押さえつけてくれていた力が弱まって、今は爆弾のように雨雲が発生しやすい場になっています。

天気図に描かれている前線は、南国の空気と北国の空気との境目。地球規模の大きな大きな空気と空気の境目が、今まさに日本にあります。そのスケールで見れば人間とはいかに小さき存在か。天気を自在に変えるということは、仕組みを知れば知るほど不可能に近いことを感じます。・・・取りとめのない話をいろいろと書いてしまいましたが、まとめとしては、今年のお盆は出来る限り山や海のレジャーは控えるほうが無難です。しかし、そうもいかない方は気象情報や実況には十分に注意をして下さい。

さて、「京の七夕」の最終日となった今日は、鴨川会場を少し見てきました。三条から四条にかけて続く笹のイルミネーションもなかなか綺麗です。写真だけを見ると冬の景色のようです。また、今年と昨年とではイルミネーションの意匠はほとんど変化がありませんでした。来年以降は新しい呼びものが増えると、よりいっそう夏の風物詩として定着して行きやすくなるかもしれませんね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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