台風15号が沖縄本島直撃へ


台風15号が明日26日午後から夜に沖縄本島に最接近する予報です。沖縄本島を直撃する台風としては、過去120年の気象観測史の中でも最強となる可能性があります。

気象庁は異例の会見を開きました。25日22時発表の最新の実況では、中心気圧は920hPaまで発達してきました。沖縄本島付近を通過すると見られる26日15時・21時の中心付近の予想気圧は910hPaで、さらに発達する見込みです。那覇の過去122年間で観測された最低気圧は936.3hPaですので、沖縄本島を襲う台風としては過去120年でも最強の台風となる可能性が十分にあります。台風情報は常に最新のものをご確認ください。

最大瞬間風速も70m/sを超える可能性があり、日本の気象史に残る非常に危険な台風となるかもしれません。那覇では1956年に73.6m/sの記録がありますが、これは日本のアメダス・気象官署の観測値では歴代5位の数字です。今回はこの数字に匹敵する猛烈な風が吹くことが見込まれています。風圧は風速に2乗に比例しますので、風速70m/sの風が1㎡に与える圧力は、245kgにも達します(風速m/s×風速m/s×0.05=kg/㎡)。75m/sになれば281kgです。超大型の力士が体当たりしてくるのと変わらない圧力がかかりますので、その恐ろしさたるや、もはや想像を超えています。一般人の体重ならば吹き飛ばされても全く不思議ではない圧力ですし、それ以前にあらゆるものが飛散をして非常に危険です。最悪家屋そのものの倒壊すらありえるでしょう。

また総雨量も1000mmに達する可能性があるとされており、こちらも本当にそうなれば、那覇の過去122年の観測史の中でも1位となってしまう数字です。洪水のみならず甚大な土砂災害の恐れもありますので、山沿いは非常に危険です。一方の海岸沿いでは中心気圧が下がることによる高潮が見込まれます。一般に1hPa気圧が下がれば海面は1cm上昇します。仮に910hPaとすれば、平常時を1000hPaとして90cmは海面が上がります。そこに台風の風が吹き寄せる効果や波の高さも加われば、まだ大潮が少し先とはいえ危険です。停電も想定し、できうる限りの最大限の対策をして頂き、どうか少しでも被害が少ないことを願っています。不安のある方は、少しでも早く、今からでも避難を検討して下さい。過去120年で最強ということは、もはや何が起こるか誰にも分からないともいえます。過去の無事だった経験は全て捨てて、確実に安全な方法を取ることが肝要です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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