存続の危機に瀕する月輪寺


愛宕山中にある月輪寺が7月の豪雨で土砂災害に見舞われ、支援の手を求めています。

今日は京都の気温が34.5℃まで上がり、真夏の厳しい暑さとなりました。でも、もしかすると、来年の夏まで今日の気温を超えることは無いかもしれません。明日からはいよいよ「秋雨」に入り、盛夏は終わりを迎えます。今年の近畿の梅雨明けは、山鉾巡行の行われた7月17日。そこから9月5日までの51日間が今年の真夏の期間となりそうです。今日は風のほとんどない厳しい日差しの下で汗をかきながら、今年最後の真夏を楽しんできました。気がつけば蝉も随分と少なくなってきました。華やかだった百日紅も、少しづつ散り始めています。

秋雨は台風シーズンでもあり、ゲリラ豪雨に加え、より範囲の広い大雨の危険が高まってきます。梅雨末期の大雨で大きな被害を受けたのが、愛宕山中にある月輪寺(つきのわでら)。春に訪れた時には石楠花の花が咲き、不思議な時雨桜が雫を落としていました。その様子やお寺の歴史については以前のブログを是非ご覧ください。お寺にゆかりを持ち、月輪殿とも呼ばれる九条兼実は、今年の大河ドラマ・平清盛でも相島一之さんが演じられています。

7月の豪雨は愛宕山周辺に大きな被害をもたらしています。土砂災害によりトロッコ電車が一時不通となり、保津川にも岩が流れて保津川下りも中止になりました(現在は復旧)。愛宕山の参道も崩れ、7合目の小屋も崩れて撤去されました。そして月輪寺も土砂崩れに巻き込まれて、土砂が境内に押し寄せています。建物もこれ以上崩れてしまえば大きな被害を受けそうです。詳しい状況についての記事はこちらをご覧ください

被災後、ボランティア有志の方によって復旧作業が進められていますが、月輪寺へは、清滝から片道でも1.5時間~2時間もの道のりがあり、体力や時間にある程度の余裕がないと、直接の支援が難しい場所のため、人出や資金に苦慮しているようです。先日、復旧支援サイトも立ちあがり、募金も募っています。険しい山中でのお寺の存続については、様々な議論があることと思います。ここではあえてその賛否については論じません。ただ、事実として、月輪寺が存続の危機にあることは確かです。

もしこの秋雨・台風シーズンにでも再び土砂災害に見舞われることがあれば、客観的に見て非常に厳しい状況になると言わざるを得ないでしょう。実は今回の記事は、このブログの読者の方からの支援要請を受け、私なりに出来ることをと思い、書かせていただきました。本当は現地をこの目で見てから書きたかったのですが、スケジュールの調整が難しく、このような形での掲載とさせていただきました。よろしければ、まずは復旧支援サイトをご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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