平安神宮の大鳥居


朱色が鮮やかな平安神宮の大鳥居。今回は京都一大きなこの鳥居について書いてみます。

大鳥居の基本データです。明神形・鉄筋コンクリート造・丹塗。高さ24.2m・柱真18.2m・柱直径3.63m・笠木長さ33m。と様々な数字が出てきます。高さの24.2mは日本最大の二重門(二階建ての門)・知恩院の三門(24m)とほぼ同じで、それぞれ東山にある神社とお寺を代表する巨大建造物して観光客を迎えています。ちなみに鳥居は車道にかかっていて車は通れますが、人は通れない鳥居です。最下部の太さは11.4m。大人7名がかりで手をつないで輪をつなぎ、ようやく囲える太さです。

鳥居は昭和4年の完成で、昭和天皇の御大典(即位の礼)を記念して建てられました。設計は阪谷良之進。昭和3年の6月に着工で、昭和4年の3月25日に完成しました。総費用は当時の額で26291円だったそうです。先日、八坂神社の石鳥居の記事では倒壊したことがあることを書きましたが、平安神宮の大鳥居は桓武天皇崩御1200年大祭記念事業で補強および耐震性塗装がなされていますので、その心配は無いでしょう。

そもそもの鳥居には神域と外界とを分ける結界の意味がありますが、平安神宮の大鳥居が立つ場所は平安神宮からは少し離れているので、その意味は薄れているのでしょう。朱色は魔除けの色でもあり、古くは古墳の石室からも「朱」が出てくることがあります。つまり朱色は非常に古くから神聖な色として考えられていたことは確かで、現在も神社建築ではよく用いられる色です。また木材の防腐を防ぐ機能的な意味合いもあるようです。

鳥居をよく見ると下の部分に扉が付いていて上へと登れそうです。この扉を開けると階段で上に登れるようになっていて、真偽は不明ですが他のブログの記事によると、かつては「貫(ぬき:鳥居の横棒の下の部分)」にたまった「石」を取り除くために使われていたそうです。今でも各地の鳥居の上に石が乗っているのを見かけることがありますが、これは民間信仰で鳥居の上に石が乗れば願い事が叶うと考えられています。ただし、あくまで民間信仰ですので、勝手に鳥居に石を乗せることは行わないでください。もちろん平安神宮の大鳥居などは非常に危険ですので、絶対に行わないでくださいね。

平安神宮の大鳥居は下から見上げると、ちょうど空の青さに朱色が映えて非常に美しい写真が撮れます。私も個人的にこの眺めが好きでちょくちょく訪れては下から見上げています(笑)この鳥居の「通」な見方としては、京都国立近代美術館で4階から眺めるという手もあります。私もまだ写真でしか見たことはないのですが、向いの京都市美術館の建物や東山の山並みと相まって絵になる構図です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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「平安神宮の大鳥居」への2件のフィードバック

  1. 検索でたどりつきました。
    『平安神宮大鳥居造営誌』によると、形状設計が阪谷氏、構造設計が坂氏ということのようですね。(いま調べました)

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