安井金毘羅宮 櫛まつり


24日は安井金毘羅宮櫛まつりが行われ、雅な時代風俗行列が祇園を練り歩きました。

安井金毘羅宮の櫛まつりは、古くなったり傷んでしまった櫛やかんざしに感謝をこめて供養するお祭りで、昭和36年に櫛供養が行われたのを始まりとしています。翌年には安井金毘羅宮の中に櫛塚(久志塚)が建立されました。やがて時代風俗の着付けと結髪の正しい伝承を目的として京都美容文化クラブが設立され、櫛まつり実行委員会が設置されて、時代風俗行列を交えたお祭りとして発展してきたそうです。もともとは「櫛の日」にちなんで9月4日に開催されていましたが、最近では9月第4月曜日に行われています。

まずは神事が13時から櫛塚の前で行われ、各時代の髪型に髪を結い衣装をまとった皆様も参列されます。有名な政治家の方も来られ、辺りは人でごった返しています。神事を前の方で見るには1時間前くらいには行かれる方がよいでしょう。なかなかの労力が必要です。

それにしても髪を結われた女性が居並ぶ光景は独特の雰囲気があります。これらの髪はカツラを使わず、全て地毛で結いあげているそう。モデルさんについては諸説あり、裏は取れていないのですが、美容学校の生徒さんという説と、基本的には結髪される美容室のお客さんがモデルをしているが、本物のファッションモデルや舞妓さんも参加しているともいわれています。いずれにしても、どの方も本当にお綺麗で、これだけ人が集まるのも納得でした(笑)

神事が済むと、今度は拝殿前に設けられた簡易の座敷で「黒髪」の舞が披露されます。こちらも辺りは神事の時から人だかりができています。私は神事を途中で引き上げて、座敷での場所取りに回って両方を見ることが出来ました。普段は滅多にお目にかかることが出来ませんが、その艶っぽい舞は見るものをも魅了してくれました。

続いて、各時代のモデルさんたちが座敷に上がって、ちょっとしたファッションショーが行われます。最も古い時代は古墳時代からあり、奈良時代、平安時代・・・と続いて行く変化は面白いですね。特に江戸時代は、前期・中期・後期に分かれて人数も最も多く充実しています。明治や大正もそれとわかる雰囲気がありました。最後は現代舞妓。こちらはモデルさんが務められているとのことでした。

さて、14時頃に行列が安井金毘羅宮を出発し、祇園を練り歩きます。行列の方は混雑が少なく、じっくり眺めることが出来ます。お勧めは祇園新橋周辺。一行は花見小路から新橋通へ入り、一回りして白川南通を戻ってきます。いずれも町家の風景と時代装束がよく合って絵になる場所です。さらには休憩時間もあって、さながらモデルさんたちの撮影会と化します。偶然に行列に遭遇した観光客は大喜びでした。

また、祇園の一力茶屋の前も人気スポット。花見小路を歩く行列も大変絵になります。ただしこちらは人が多く、車もよく通ります。行列が行く際も花見小路の車は止めませんので、よい写真が撮れるかは運もあるでしょう。行列はそこから安井金毘羅宮に戻って終了です。各時代の装束や髪形は興味深く、美しい女性が着物姿で歩く姿も見ごたえがありました。行列の様子は動画もありますのでご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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