台風17号に厳重警戒を


台風17号が沖縄を通過しました。那覇では1953年以降で3番目となる最大瞬間風速61.2m/sの猛烈な風を観測しました。30日の夕方から夜に紀伊半島から愛知・静岡に上陸する見込みで、厳重な警戒が必要です。

風速61.2m/sは、時速に直すと約220km/hになります。その凄まじい風速は容易に想像することが出来ます。1㎡にかかる風圧は187kgにもなり、大きなトラックが横転してしまうのも全く不思議ではありません。沖縄本島へは今月だけで3回も台風が接近・通過しており、中でも今回が最も強い風を吹かせています。気象庁の台風解析の数字に近い実況が観測されていますので、今後本州に接近・上陸する際も風には厳重な警戒が必要になります。

風は台風の中心付近だけでなく、台風の東側に当たる静岡や関東でも非常に強い風が吹きやすく、交通機関に大きな乱れが生じる見込みです。30日は早めの帰宅を行って下さい。台風の接近速度が速いため、雨や風が急激に強まります。また、沖縄や奄美の実況では、台風の進行方向西側や吹き返しの風も強く吹いています。今回は風については台風からの相対位置を考えずに警戒を行うほうがよいでしょう。

加えて、30日は大潮。現在の進路予想では紀伊半島から愛知・静岡では夕方の満潮と台風の最接近時刻が重なる可能性があり、高潮にも厳重な警戒が必要です。一般的に8月から9月頃は海水温が高く、水が膨張して水位が一年で最も高い時期です。大規模な被害が生じる可能性もありますので、対策を十分にとって下さい。雨についても猛烈な雨が奄美では観測されました。台風の進行速度が速いため長時間は続きませんが、短時間であっても中小河川が溢れるほどの激しい雨が降る可能性があります。不安な方は時中になる前のまだ静かなうちに、安全な場所に避難をして下さい。

京都では観月の催しが行われますが、やはり30日も月が出てくれる可能性はまずありません。京都でも風雨が強まる可能性があり、イベントの中止もあり得ます。ビルの合間や川沿いなどでは局地的に歩いたり自転車走行が難しいほどの風が吹く恐れもあります。外出には十分にご注意ください。

以下、参考となるページへのリンクを記載します。

  • 台風情報 → 必ず最新情報をご確認ください。
  • 気象庁 警報・注意報 → 注警報文から暴風・大雨の見通しや土砂災害警戒情報などが分かります。
  • 川の防災情報 → 河川水位とアメダスに載っていない雨量も分かります。川が心配な時は現地へ見に行くのではなく、まずこれを見ましょう。避難判断水位なども分かりやすく出ています。だだし、水位は必ず「10分毎」で見て下さい。基本設定が「1時間毎」になっているという重大な欠陥があります。豪雨時にはほんの10分で大幅に水位が上がることもよくあります。
  • 避難勧告 → 避難勧告や避難準備情報は市のホームページに記載されます。市町村によっては問い合わせをすればメールで届けてもらうこともできます。
  • 防災情報ポータル → 各都道府県がこのようなページを設けていることも多いです。ネット検索してみて下さい。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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