粟田祭の石見神楽


粟田神社の粟田祭が6日から8日かけて行われました。今回は6日の夜に行われた石見神楽です。

粟田祭は、見どころの多いお祭りですので、このブログでも何回かに分けてご紹介します。神輿や剣鉾や神幸列が出る粟田祭自体は例年体育の日(今年は8日)に行われ、その前日の夜に世渡り神事が、前々日に神賑行事が行われ石見神楽が奉納されました。京都で石見神楽が見られるのは、私の知る限り、節分の松尾大社祇園祭の八坂神社があります。それぞれ以前にブログで紹介しましたので、石見神楽の説明などはそちらもご覧ください。

さて、松尾大社や八坂神社では本場の島根県から団体が来られますが、粟田神社の石見神楽は京都造形芸術大学の学生さんによって奉納されます。しかし、学生ながら非常に本格的で本場と比べてもそん色のない石見神楽となっています。境内は地元の方々でたくさんの席が埋め尽くされ、毎年楽しみにされているようです。

最初の演目は「恵比寿・大黒」。にこやかな笑顔の恵比寿様や大黒様が鯛を釣り上げる縁起の良い演目です。恵比寿様や大黒様は途中で飴を巻くのが恒例のようで、子どもたちは早くから前の方にスタンバイ。飴が巻かれ始めると、一斉に前へと群がります!私も最前列で見ていましたので、いくつが飴が飛んできましたが、寄ってきた子どもに渡しました(笑)飴が巻き終わっても子どもたちは名残惜しそうで、舞台の前を行ったり来たりでした。

もう一つの演目はおなじみの「大蛇(おろち)」。今回は4匹の大蛇が登場しました。なかなか操るのは大変だと思いますが、実際に大蛇に見える見事な動きでスサノオとの立ち回りを披露して頂けました。スサノオによって取られた大蛇の首は、舞台の下に落とされ回収されるのですが、子どもがそれを怖々見ている姿が印象的でした。

石見神楽が終わると、境内ではビンゴゲームが始まります!観光客でもビンゴゲームに参加することが出来ますよ。境内の熱気も更に高まって来ましたが、私は伏見祭を見に行くために境内を後にしました。それにしても思っていた以上に見事な石見神楽でした。それぞれの演目の一部は動画もありますので、ご覧ください。


ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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