絶景が広がる嵐山高雄パークウェイ


先日、嵐山高雄パークウェイを走ってきました。この道は観光道路として非常に景色のよい区間を走りながら、嵐山と高雄とをつないでいます。

嵐山も高雄も京都の紅葉の名所として知られ、それぞれを同じ日に見に行きたいという方もいることでしょう。地図を見ると、嵐山(嵯峨野)と高雄とを結ぶ道が「嵐山高雄パークウェイ」です。嵐山と高雄とを結ぶ11.7kmのこの道は単純に有料道路としての効率的な移動手段して使えるだけでなく、道中の眺めは抜群で、春には桜も美しい絶景が広がるスポットでもあります。また、釣りができたりボートも漕げる池や、イベントが催される広場などもあり、通行料がやや高めな印象(1150円)を受けるかもしれませんが、それにはこうした観光道路しての理由があります。

道中は各所に展望台が設けられていて、景色はまさに絶景。京都市街地だけでなく、保津峡や愛宕山の眺望が素晴らしい場所もあり、他の絶景スポットにはない雄大な山並みの景色を楽しむこともできます。この日は、保津峡でトロッコ列車を見てからこの道路に来ましたので、二つの違った角度から保津峡を眺めることができました。山々を切り裂くような渓谷の美しさは、大都市でありながらもすぐ傍に雄大な自然が控えている京都の不思議さを感じました。

眺めがよいということで、カップル向けのスポットもあります。幸せの鐘と呼ばれる場所では、「愛の鍵」を付けることもできます。二人の愛に鍵をかけるといった意味だと思いますが、絶景スポットでは時々見かける光景です。嵐山高雄パークウェイは夜の8時まで走ることができますので、特にこの時期は夜景を楽しむこともできるでしょう。

山の中に現れる菖蒲谷池は人口の池で、江戸時代の吉田光由らによって築かれました。彼は数学に長けた人物で、「塵劫記」という数学書でも知られる角倉家の一族です。吉田光由は水面の傾きをち密に計算をして今日まで残る灌漑用のため池を作ったのです。現在の池はボートを漕ぐことができ、また釣りのスポットとしても人気を集めているようです。

また、この池は平家物語の「六代」が隠棲した地ともいわれています。六代は平惟盛の嫡男、すなわち清盛から見てひ孫、重盛から見て孫に当たる人物です。平家物語の中では「菖蒲谷」に隠れたとされ、この菖蒲谷池がその場所とも考えられています。今年の大河ドラマ平清盛も先週の放送で滋子が亡くなり、平家の滅びへと物語は加速して行きます。六代とその母の悲しい運命も、平家物語では心打たれる場面です。

嵐山からの終点付近はもう高雄。ここには大きな駐車場があります。実は駐車場に車を止めたまま、神護寺など高雄一帯を歩いて散策することもできるのです。秋の行楽シーズンの高雄は混雑しますが、車で行かれる方の駐車場探しの裏技としてこの嵐山高雄パークウェイを使う方法もあるでしょう。パークウェイの中には展望台に付随した駐車場がいくつもあり、そこからは進むも戻るも自由で、入ったら出るだけの単純な有料道路ではありません。道中の各スポット行ったり来たりしながら、一日中でも楽しめてしまうようなスポットです。例えば、嵐山(嵯峨野)から入り、高雄出口近くの駐車場に止め、じっくり高雄一帯を散策して再び嵐山(嵯峨野)に戻ってくることもできます。

今回は立ち寄りませんでしたが、パークウエイ内にある「フラワーパーク」では春には菜の花、秋にはコスモスが一面に咲き誇ります。バーベキューを行える場所や、子どもが喜ぶ遊園地、犬と遊べる広場もあったりします。眺望も最高ですし、上手にこの道を使えば、大いに楽しむことができますよ。通行料は軽・小型普通自動車が「1150円」。営業時間は午前8時~午後8時までです。ETC割引やホームページからは割り引きクーポンも印刷できます。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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