東福寺 通天橋付近の紅葉が見頃


先日14日に東福寺を見てきました。通天橋付近の紅葉も見ごろに入ってきています。

今年の紅葉は昨年と比べると1週間から10日程進みが早くなっています。昨年の11月が記録的に暖かく、紅葉が遅かったこともありますが、今年は水曜日からの寒さで各地で一気に紅葉の色付きが進んできました。今週末からが本格的に京都の紅葉が見ごろになり、伴って清水寺・東福寺周辺を中心に大混雑が予想されます。

「交通を制するものが京都を制す」。バスでの移動は基本的に避けるのが無難です。というのも、例えば清水寺から京都駅は通常は15分ほどですが、混雑時には1時間かかると思った方がよいです。しかも満員状態で、臨時便も出ますが、特に祇園より南のバス停からは乗り込むことさえ困難となることもあり、移動の時間が読めなくなります。こういう時期は出来る限り「電車と徒歩」を組み合わせることが賢明で、土地カンと天気がよければレンタサイクルもよいでしょう。

さて、紅葉の東福寺も京都では混みあうお寺の筆頭とも言える場所です。観光バスの団体がひっきりなしに訪れ、ツアーの旗がそこかしこに見られます。個人で行かれる場合は、バスではなくて京阪やJRで向うのが賢明です。また、どうしてもボトルネックとなってしまうのが通天橋を望める「臥雲橋」。風景はまさに「紅葉の雲海」で、絶景が広がる場所ですが、尋常でなく混雑します。同じことが有料拝観エリアの通天橋でも言えますので、予め恐るべき混雑であることを織り込んで、トイレは出来る時に済ませ、広い心を持って臨まれるとよいでしょう。ただ、人が集中する場所を除けば、境内は収容力があり、立ち並ぶ大伽藍にも圧倒されることでしょう。

紅葉の進みは14日の時点でご覧の通り。これでもまだ100%の状態ではなく、もっと真っ赤になるはずです。紅葉が本当に真っ赤な状態は2~3日程度しかなく、その時に見られた方は本当に幸運です。昨年はその最高の紅葉に天龍寺で出逢いました。今年はどこで出逢えるか、楽しみです。もちろん紅葉は木が入れ替わり立ち替わり色付いて行きますので、あとはその数の多い少ないの問題ですし、散り紅葉も美しいので、12月前半にかけて紅葉は十分楽しめるでしょう。

紅葉は、日光のあるなしでもその輝きが全く違ってきますので、できるだけ晴れ予報の時に行かれるのがおススメ。17日は雨ですが、18日以降は22日まで大崩れはない見込みで、よい期間でしょう。季節は晩秋。朝晩はもう冬といっても過言ではありませんので、特に夜間拝観へとお出かけの方は十分な防寒対策を取ってお出かけ下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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