ゆったりと楽しめる京都御苑の紅葉


23日に京都御苑とその周辺の社寺を散策してきました。意外と知られていませんが、紅葉の秀逸な場所が集中していてお勧めです。

今朝(25日)の京都は、最低気温が2.3℃まで下がり今シーズン一番の冷え込みとなりました。初霜と初氷も観測され、朝晩は冬めくことも多くなってきました。ここまで冷え込んだ理由は放射冷却。雲がかかれば熱を閉じ込める布団のような役割を果たしてくれますが、雲の布団をめくられた地面は熱を奪われてどんどん冷えて行きます。つまり、気温が低かったのは快晴だったから。

気象予報士としては、今日が今シーズン最高の紅葉狩り日和と予想して、早朝から嵐山を巡って来ました。また、近日中にご紹介予定です。紅葉は今週末がピークで、明日の雨を境に散り紅葉へと移りゆくところが多くなる見込み。また、この先も低温傾向が続き、最速では27日に京都でも初雪の可能性が無きにしも非ず。充分に暖かい服装でお出かけ下さい。

さて、京都御苑には約5万本の樹木が植えられ、落葉樹も多くあります。点々と赤く色づく楓や、イチョウの大木も随所に見られ、スポットライトを浴びたかのようなその輝きを探しながら散策するのも面白いでしょう。御苑は広いので、観光寺院のような激しい混雑とは無縁です。御苑内には御所だけではなく、数々の公家の邸宅跡や、藤原道長が有名な「この世をば」の歌をよんだ邸宅跡、蛤御門や堺町御門など歴史の舞台にもなった場所があります。木々の自然に囲まれながら歴史を偲び、非日常の空間を過ごしてみるのも、京都らしい紅葉狩りかもしれません。

御苑内には紅葉が美しいスポットもあります。一つは九条池周辺。拾翠亭(しゅうすいてい)からも素晴らしい眺めを楽しむことが出来、私も毎年必ず訪れている場所です。拝観が金曜日と土曜日のみですので、次週は厳しいかもしれませんが、池に落ち葉が浮かぶ様子も見ごたえがあります。

もう一つは、宗像神社。境内は紅葉の穴場で、美しく色づいています。春も早咲き桜が多く、秋に春にと秘かに輝きを増す神社となっています。23日には秋祭も行われ、バイオリンのコンサートや善哉の無料接待も行われていたようです。境内には「京都観光神社」もあります。京都観光に来られる旅行者の安全を願い、観光業者や京都市民の繁栄をも願う神社です。他にも、御苑最大の樹齢600年といわれる大楠も境内を覆っています。

御苑の東側にも紅葉が素晴らしい場所があります。一押しは梨木神社。萩の季節が有名ですが、実は紅葉の時期に訪れないのはもったいなさすぎる神社です。見上げるほど大きなイチョウの巨木もあり、拝殿周りの紅葉は一級品。この時期も、もう少し光を浴びてもよいのではと思うほどです。

お隣の廬山寺も桔梗が有名。そして、この時期は紅葉が見事に庭を彩ります。梨木神社もそうですが、ある時期の花木が有名な社寺をその季節以外に訪れてみると、意外な美しさを発見できることも多くあります。例えば、牡丹で知られる洛西の乙訓寺も、参道の紅葉はたいへん見事。○○の寺(神社)として名高いことにも功罪があるのかもしれません。さて、このように京都御苑とその周辺でも紅葉がじっくりと楽しめます。人混みを避けてゆっくりと時間を過ごしたい方々向けの場所です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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