相国寺 開山堂庭園の紅葉


今年の報道ステーションの京都紅葉特集では、相国寺開山堂庭園が紹介されていました。

まずは久しぶりに天気のお話。冬の嵐がやってきています。日本海で低気圧が急発達し、北日本を中心に暴風雪や高波に厳重な警戒が必要です。今シーズンは12月前半が記録的な低温となる可能性が高く、京都でも本日(5日)11時発表の週間予報で、8日・9日に雪マークが付きました。積もるかどうかは別問題ですが、少なくとも初雪が観測される可能性は高く、洛北や山沿いでは一時的に白くなるところもあるでしょう。例年より早い冬の訪れは体調を崩しやすく、また車の事故も起こりやすくなります。最新情報に十分ご注意ください。

京都の紅葉は終わりを迎えているところも多くなっていますが、まだ名残の紅葉を楽しめるところもあります。下鴨神社や高台寺の台所坂の紅葉は例年遅く、まだまだ今週末にかけて見頃となるでしょう。このブログでも今しばらく京都の紅葉を紹介して行きたいと思います。

さて、テレビ朝日の夜のニュース番組「報道ステーション」では毎年京都の紅葉が紹介されています。今シーズンも楽しみにしていましたが、相国寺の開山堂庭園・大原野神社・岩倉実相院・祇王寺が取り上げられていました。普段はライトアップを見ることが出来ない社寺ですので、昼間とはまた違った趣を感じながら見させて頂きました。大規模な照明設備を持ちこめるテレビ局ならではの一夜限りのライトアップですね。

相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で、近くに「花の御所」を構えた足利義満が創建しました。あの金閣寺と銀閣寺も相国寺派に属し、将軍ゆかりの格式高きお寺です。かつては高さ109mを誇る七重塔もあったほど隆盛を極めましたが、落雷や応仁の乱で諸堂は焼けてしまい、現在の建物の多くは江戸時代の天明の大火以後の建築です。その中でも法堂(仏殿も兼ねる)は1605年に豊臣秀頼が再建した古い建物。天井の蟠龍図(ばんりゅうず)は狩野光信の名作で、下から手を叩くと音が響く鳴龍としても知られています。

相国寺の開山堂には、夢窓疎石像が開山として祀られています。しかし相国寺の創建は1392年で、夢窓疎石はすでに亡くなっています。実際には、疎石の弟子の春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が第2世(実質の初代)として入りました。現在の開山堂は女院御所内の御殿を下賜され、その前に広がる庭園は江戸時代後期の枯山水庭園です。

白砂の中に石を置いた龍安寺のごとき庭の背後には、苔むした緩やかな築山があり、見事な紅葉が色づきます。さらには庭園の東から奥には一筋の小川が流れています。かつては賀茂川からの水を取り入れた「今出川(禁裏御用水)」が水を湛えていましたが、昭和10年ころに大水害の影響もあってか流れが途絶えてしまい、現在は枯れ川としての名残をとどめています。このように通り一辺の枯山水ではなく、川も流れ、高低差のある築山がある微妙な変化が目を楽しませてくれるお庭です。縁側に座ってゆったりと眺めると時間を忘れられることでしょう。

相国寺は春と秋のみ特別公開され、通常はこの開山堂庭園や法堂の鳴龍を見ることはできませんが、今年は12月15日までの公開です。紅葉はすでに無くなっているものの、それでも禅寺の風格を感じることが出来る場所です。拝観料は800円。来年は相国寺界隈を巡る散策を実施してみたいですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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