嵐山花灯路は、紅葉シーズンが過ぎた京都の初冬の風物詩としてすっかり定着しました。近年、来場者が増加しており、昨年は約128万人を数えました。空気がピリッと冷え込む夜に輝く渡月橋や嵐山、竹林などが非常に美しいものの、今年は雪も舞うほどの寒い期間と重なってしまいました。この先は少し寒さは緩むものの、十分な防寒対策でお出かけ下さい。
私が行ったのは初日で、美空ひばり座の前で開会セレモニーが行われました。芸舞妓さんによる舞踊の披露もあり、京都市長や京都府長、寺社の関係者なども集って樽酒が割られたりと、昨年同様に賑わっていました。こうした行事も、多くの方々の協力があって行われていることを感じます。
渡月橋界隈では、多くのカメラマンが三脚を立てて美しい写真を撮ろうとされていました。私も遠景と近景の両方を撮ってみました(笑)実際の照らされ具合はそんなに明るくはありませんので、特に遠景の場合は、三脚がないと綺麗に撮るのは難しいでしょう。さて、次回は夜間拝観が行われているお寺などの様子をお届けします。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。