山科義士まつり 毘沙門堂からの出発


12月14日は赤穂浪士が討ち入りを果たした日にあたります。山科一帯では、山科義士まつりが行われました。

山科義士まつりは今年で36回を数え、山科の各学区の皆様が義士隊などに扮装して毘沙門堂から椥辻、椥辻から岩屋寺・大石神社へと勇ましく歩いて行く行列です。昨年は、椥辻から大石神社までの後半部分を見てきましたので、今年はその前半部分、毘沙門堂から椥辻での討ち入りの再現劇までを3回に分けてご紹介します。

行列は全員が毘沙門堂から出発するのではなく、大石内蔵助、大石主税(ちから)、遥泉院、矢頭右衛門七が本体に先立ち、瑞光院へ参拝に向かいます。そして10時になると、義士隊の一行が毘沙門堂の勅使門から出発して行きます。この階段を下りて行く場面は絵になることもあって、大勢のカメラマンが待ち構えています。山科義士まつりは写真コンクールも行われていますので、そこに応募する方も多数おられるようです。

瑞光院は、もと堀川鞍馬口にあったお寺で、浅野内匠頭の内妻・遥泉院と住職が縁戚であったところから赤穂藩浅野家の祈願寺となり、内匠頭が切腹した際には供養塔が建てられ、打ち入り後に切腹した義士たちの遺髪も納められました。瑞光院は昭和37年に現在の毘沙門堂近くに移転しましたが、実は旧地にも石碑が残されています。さて、瑞光院に参拝した大石内蔵助らは、毘沙門堂を出発した義士隊と瑞光院前で合流。いよいよ本格的な列として出発して行きました。今年の大石主税は女性の方が務めておられました。

途中の保育園の前では、刀を抜いて、エイエイオーの勇ましい勝ちどきもあげられます。子どもたちは、ワイワイと思い思いの声をあげますが、こうして義士たちの姿を小さいときから見ることで、やがて今度は義士側で参加する子も出てくるのでしょう。山科義士まつりは、山科全体で作られているお祭りですね。

一行は、山科駅前にある大丸のラクトB棟で休憩に入ります。ここで子ども義士隊も合流して休憩へ。休憩の最中はさながら写真撮影会となっていて、行列中の緊張感ある表情とは違った笑顔の多い表情を見せてくれました。子ども義士隊の方には親御さんもついており、こちらも出発まで晴れ姿をカメラに収めようとされていました。子ども義士隊は後ほど見事な太鼓を披露してくれる組と、大人顔負けの四十七士に扮装した組とに分かれています。大石内蔵助もちゃんといますよ。

さて、しばしの休憩の後、一行は外環道を南へと進んでいきます。子ども義士隊が歩くのは実はここからしばらくの区間だけ。「お~!」と元気よく、一生懸命に掛け声を上げて進んでいく様子はとても可愛らしく必見です。大人の義士隊は歩いて、椥辻駅近くのヒカリ屋の駐車場を目指しますが、子どもたちには遠いので、途中からはバスに乗り込んでの移動となります。さて、次回は、ヒカリ屋の駐車場での、忠臣蔵再現劇などの様子をお届けします。


ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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