善行院の開運水行祈祷会


2012年から2013年は冬型が強まって非常に寒い年越しとなりましたが、西陣にある善行院では、新年に水をかぶって開運を願う開運水行祈祷会が行われました。

滝に打たれる水行は比較的よく見られます。清水寺の音羽の滝でも、早朝には滝に打たれている方がいるとの話は聞きますし、京都の山沿いにはガイドブックには載らない数多くの行場が隠れていて、京都は今でも現役の修行場であることを感じることもあります。一方、日蓮宗のお寺では、経文を唱えつつ桶で水を汲んでかぶる形式の水行が修行として行われ、京都でも松ヶ崎大黒天や立本寺で、真冬の2月に水行を見ることができます。西陣にある妙顕寺の塔頭・善行院では、新年に際してこの水行を行って、1年の開運と勝利を祈願します。ちなみに一般参加もOK。今回はまず、動画からご覧ください。

いかがでしたでしょうか。さすがに寒そうではありますが、最初の3名の方は日蓮宗の方で、「水行肝文」と呼ばれる独特の経文を唱えています。その雰囲気から、水行もやはり宗教的な行事だということを感じさせてくれますね。水は、頭からかぶるのではなく、首の下あたりにかけるのだそうです。一般の方は、お寺の方の指示によって水をかぶりますので、「水行肝文」が分からなくても大丈夫。女性も参加することができ、女性は肩から水をかぶります。

それにしても、この時の気温は氷が張ってもおかしくはない0.4℃。真冬の深夜の水行は相当な気合がないと厳しい修業です。周りからは「ファイト!」と自然と声援があがるほど、見ている方にも力がこもります。善行院の水行は元日に日付が変わってすぐ、妙顕寺の除夜の鐘が撞かれ始めると行われます。まさに新年一番で、水をかぶって気合を入れて一年を乗り切っていくのですね。新しい一年に強い意志を持って臨みたい方にはおススメの行事かもしれません。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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