北野天満宮 梅が開花


2月下旬並みの暖かさとなった今日(22日)の京都。北野天満宮ではがほんの少し、ほころびました。

まだまだ季節は寒の内。一年で最も寒い時期ですが、低気圧がもたらした暖気が残って、暖かさを感じる一日でした。例年であれば早咲きの梅がちらほらと咲き出す頃ですので、北野天満宮に足を運んでみましたが、まだほとんど咲いていませんでした。昨年は1月12日の記事で北野天満宮の梅に降る雪を紹介していますので、ずいぶんと遅い。ただ、梅の中にも気まぐれな花がありますので、あきらめずに探してみると、見つけました!梅が一輪だけ咲いていました。

夕方のニュースを見ていると、まさに北野天満宮で梅が開花したとのニュースがありました。私が今日見たのは、今年の初梅だったわけです。その報道によると、梅の開花はこの10年で最も遅く、昨年よりも3週間ほど遅いそうです。昨年は梅の満開が大きく後れて3月にずれ込みました。今年はその昨年以上に開花が遅く心配されますが、今咲き始めたのは早咲きの梅。大切なのはこれからの気温となります。ただ、先日のブログは目先は極端に強い寒気はこなさそうと書きましたが、流れが変わってきて、25日頃から少なくとも1週間程度は平年より気温が低い、寒波がやってきそうすです。一年で最も寒い時期にさらに寒くなりますので、十分にご注意ください。

一輪咲いていた梅を見て思い出したのは「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」の服部嵐雪の句でした。京都検定で言えば「布団着て 寝たる姿や 東山」の句を詠んだ人物です。梅が一輪咲くのを見て、一輪ほどの暖かさを感じるという意味ですが(梅が一輪一輪咲くにつれて暖かくなるとの解釈もあり)、まさに今日はそんな一日だったかもしれません。しかし、「一輪ほどの暖かさ」のとおり、25日以降の寒波はしばらく続きますので、梅が本格的にほころび出して春の気配を感じられるのはまだ先のことになりそうです。

25日は、北野天満宮で初天神市が行われます。12月は終い天神、1月は初天神として、市も大いに賑わいます。弘法さんと天神さんは仲が悪く、片方が雨ならば片方が晴れだといわれています。21日の初弘法市は晴れましたので(夜には雨でしたが)、25日は雨の順番に当たりますね。この天神さんと弘法さんの関係を、1990年までの100年間にわたって気象的に調べた手元の資料を見ると、最も多いのは「両方とも晴れ(雨が降らない)」という結果だそうです。年間で見ると、両方晴れは約48%、両方雨が約11%、片方雨は約40%という数字になります。つまり「両方とも同じ天気」なのは約59%で、天神さんと弘法さんもあながち仲は悪くなさそうだといえるでしょうか。今の時期は特に北野天満宮では、一日の中でも晴れたり雪が降ったりと変わりやすい天気となることが多く、当たり外れの判定は個々人の感覚や訪れた時間帯によっても異なってくるでしょう。

北野天満宮本殿の西側には、蝋梅(ろうばい)が優しい花を咲かせています。名前の由来は、黄色から白みを帯びた花弁がまるでロウのようであるからとも、旧暦12月の別名である蠟月(蝋月:ろうげつ)の頃に咲くからともいわれています。現代では年明け頃から見頃を迎える花で、新春を告げてくれる花ともいえるでしょう。ただ、実はその「梅」の名は偽りで、梅の仲間ではなくロウバイ科という独自の種族だったりするのも面白いですね。北野天満宮に訪れる際には、是非見てみて下さい。また、1月26日までは書道の書き初め「天満書」を境内で観覧することができます。子どもたちの元気な字が踊りますので、こちらもご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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