立春の吉田神社 福豆の抽選会


京都の節分の筆頭とも言える吉田神社。立春の2月4日に訪れてみると、面白いものが見られます。

昨年は、2月2日の鬼やらいや2月3日の火炉祭をご紹介した吉田神社。2月4日の立春にも午前中に節分後日祭が行われています。それが終われば節分行事は基本的に終了ですが、あえて4日の午後に行ってみると・・・、もうお分かりかと思いますが、福豆の抽選会を見ることができます。吉田神社の福豆は200円で購入できますが、抽選券が付いており、その景品が京都でも屈指の豪華さ。特賞にはトヨタのヴィッツ、マッサージチェア、40型超薄型テレビ、ドラム式洗濯乾燥機、全国共通旅行券10万円分と、どれを見ても「ほしい!」と声をあげたくなるような景品が並んでいます。そんなわけで、山盛り福豆を買われる方もおられるほどです。

福豆の抽選は、まるでジャンボ宝くじの抽選会のように、数字の円盤をくるくると回し、吸盤付きの矢を放って抽選されていきます。ちゃんと司会の方もいて、マイクを使って境内に抽選番号が発表されて行きます。が、午後2時半頃に訪れると、この抽選風景だけを見に来ている人は誰もいませんでした。たまたま神社に参拝に来た方が、ちょっと立ち止まる程度。景品の豪華さとは裏腹に、非常に淡々と抽選されていきます。最後に、福豆の目玉であるトヨタ・ヴィッツも抽選されましたが、見ているのは私だけという寂しさでした。ヴィッツが当たる瞬間の抽選場面は最後に動画もありますので、ご覧になってみて下さい。

さて、境内にはまだ火炉祭の火がくすぶっていました。火炉祭は2月3日の23時に火が灯され、夜空を焦がす巨大な炎を上げますが、4日にはほとんどが白い灰となっていました。ただ、燃えない陶器の干支の置物が無残に焦げて残っていたのが印象的。燃えないものを火にくべるのは止めましょう。4日の午後でも、多少燃えている部分もあるので、古くなった御札等を燃やすことは可能です。

また、全国から3132柱の神々を集めたとされる斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)は、4日も公開されています。毎月1日と正月三が日にも門が開かれているのですが、節分の時期に限っては、「厄塚」が設けられます。この厄塚は、参拝者の厄を代わりに負ってくれるというものですので、その厄塚に建てられている社殿と繋がる注連縄に触れてからご参拝ください。

余談ですが、八角形の社の周りには延喜式神名帳に対応して全国各地の神々が祀られ、各国ごとに神々の数が掲示されているのですが、実は越前国と三河国は、延喜式とは神社数が異なっています。また、延喜式で宮中・京中に属する神々は、周囲の社には記載がないため、単純に各国の神々の数を足していっても延喜式と同じ3132柱とはならず、3113柱となります。この差異については、いずれ吉田神社に伺ってみたいと思います。

さて、4日には境内から露店も撤去され、祭りの後という雰囲気が強くあります。特に参道にはゴミがうず高く積み上げられていて、祭りの賑わいの遺産を見た気がしました。節分が過ぎ、いよいよ立春。日脚も伸びて「光の春」の季節に入ってきます。まだまだ寒い日が続きますが、梅の花が咲き、どんどん春の便りも届いてくることでしょう。なお、吉田神社の福豆の抽選結果は吉田神社のホームページにも掲載されています。当選された方は、おめでとうございます!

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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