圓光寺 雪化粧の額縁庭園


詩仙堂に続いては、雪化粧の圓光寺(円光寺)をご紹介します。

圓光寺は私が個人的に好きなお寺です。近年は紅葉の綺麗なお寺として知名度が増し、紅葉シーズンに静かにお庭を眺めることは難しくなりましたが、それ以外の時期ならばゆっくりと座って楽しむことができます。圓光寺についてもこれまで何回かご紹介してきました。紅葉も美しいですし、雨の日にもおススメです。今の時期は楓はありませんが、雪の日は額縁庭園が見事です。

前回訪れた紅葉シーズンの時はたいへんな混雑ぶりでした。さすがに冬のこの日は本当に静かで、私の他には数名しか見かけませんでした。好きな場所に座ってお庭を眺められる圓光寺がやはり嬉しいです。庭は「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれ、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題として表した十枚の絵・十牛図にちなんでいます。牛は誰しもが持っている仏心をあらわすのだそう。庭の中心にはその牛に見たてた石(臥牛石)が据えられています。この石がまた牛によく似ていて、面白いですね。

圓光寺の魅力は、この額縁状にお庭を楽しめる風景に加え、そのお庭を散策できることにもあります。座って眺めていたのとは全く異なった印象でお庭を楽しめ、こういった場所は京都でも多くはありません。庭には栖龍池と呼ばれる池もあり、洛北で最も古い池といわれています。自分の感性にあった場所を探し、風景をカメラに収めてみるのも楽しいですね。

もう一つ、雪の日は少々足もとが危ないですが、圓光寺には眺望の良い場所もあります。洛北を一望できるその場所まで、是非足を延ばしてみて下さい。途中には徳川家康の墓もあります。このように異なる角度からでそれぞれ一級品の見どころを楽しめるのが圓光寺。詩仙堂のすぐ近くですので、忘れずに足を延ばして頂きたい場所です。ちなみに、圓光寺はお手洗いも綺麗です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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