東山花灯路 2013年


17日まで行われていた東山花灯路。最終日に少しだけ歩いてきました。

東山花灯路も今年で11年目を迎えます。昨年は期間中に137万4千人が訪れ、京都の早春の一大観光イベントとなっています。今年は例年よりも暖かい日が多く、もしかすると昨年を上回る可能性もありそうです。花灯路期間中は、東山一帯が優しい灯りに包まれ、現代生け花などのアート作品も並び、狐の嫁入り行列といったイベント、清水寺や高台寺の夜間拝観など、街全体が盛り上がりを見せてくれます。

今年も昨年とは大きく内容は変わっていませんが、やはり知恩院三門裏に投影されるプロジェクションマッピングが大人気。最近は各地でブームとなっていますので、見るための長い行列が三門の外まで伸びていました。昔はここまでの混雑ではなかったと思うのですが・・・、今回はその列を見て諦めました(笑)

週末の八坂神社での舞妓さんの舞踊奉納も人気を博しているようです。また、狐の嫁入り行列も今年も列のまわりは大賑わい。たまたま最後の行列とすれ違いました。リーンリーンという鐘の音や、カンカンという拍子木の音が暗がりに響く様は独特な雰囲気があります。狐の嫁入りの女性は公募で選ばれますが、お面をつけているため年齢制限や容姿の制限もなく、既婚者でも大丈夫です。高台寺で割と早くから募集をしていますので、興味のある方は調べてみて下さい。

粟田祭の夜渡り神事で登場する「京都のねぶた・粟田大燈呂」は、昨年は知恩院三門下に並んでいましたが、今年は円山公園に移っていました。より人の目に触れる場所になりましたね。10月の粟田祭も見所が多いお祭りですので、もっと認知度が上がればと思います。

円山公園では、現代生け花の作品が並び、一足先に桜と思しき花も見られました。毎年この生け花はライトアップも非常に綺麗で、カメラを持っている人は必ずと言っていいほど写真を撮りたくなるようです。

また、公園内の小川には竹灯り・幽玄の川と題して、幻想的な青竹の灯籠が並べられていました。なかなか普段は見ることのない、不思議な光景で、こちらも多くの方が写真を撮っていました。二年坂から八坂の塔への坂道は、カメラマンが五重塔を美しい写真に収めようと三脚を立てている姿をよく見かける場所です。私も、即興ですが何枚か撮ってみました(適当な写真ですいません)。本格的な方は、夕暮れ後の薄明の空や、終了間際で人が少なくなるタイミングを狙って写真を撮りに来るようです。

以上、簡単ではありますが、今年も東山花灯路を少しだけ覗くことができました。程なく東山は桜で盛り上がってきます。祇園白川や三年坂の明保野亭の桜は、あと数日で咲いてくるでしょう。知恩院の友禅苑の桜も早く、円山公園の枝垂れ桜はそれらにやや遅れて(ソメイヨシノよりは早く)咲いてきます。東山花灯路も終わり、京都の桜シーズンの始まりも秒読みです!

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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