まだまだ梅の花も見頃


京都では早咲き桜も開花しましたが、今年はまだ梅の見頃が続いています。

昨年もブログで何度か書きましたが、寒い地方ほど春の訪れはダイナミックで、一般的に北へ行くほど急激に訪れるようになります。北海道では梅と桜は同時に咲くのが普通で、一斉に待ちわびた春を謳歌するかのように花開いてくるそう。さらに北のモンゴルでは春の訪れは「爆発的」で、わずか2週間ほどで、枯野が花畑に変わると聞きます。なんともすごい話ですね。本州ではさすがにそこまでのことは起こりませんが、冬が寒い年は、春がまとめてやってくる傾向にあり、今年の京都では梅と桜と桃を同時に目にするとができます。まさに今「花咲かじいさん」が日本列島を駆け抜けているかのようですね。

さて、桜が咲き始めるとそちらにばかり目が行ってしまいますので、今回はまだまだ見頃の梅をご紹介します。まず、梅といえば北野天満宮。梅園の梅は今年も見頃が続いていて、大勢の方で賑わっています。梅はその香りの良さも大きな魅力です。写真や映像では香りはお届できませんので、是非、現地へ足を延ばしてみて下さい。

京都の梅も早咲きから遅咲きがあります。比較的遅いのが金戒光明寺の紅梅。鎧掛けの松の隣に咲きますが、唐門ともあいまって絵になる美しさです。今年は大河ドラマ「八重の桜」でも注目されているお寺で、境内の墓地には会津藩の戦死者を祀る会津墓地もありますので、お散歩がてら参拝してみてもよいでしょう。ソメイヨシノも美しいお寺です。

梅といえば京都御苑も素晴らしい場所です。今年は梅と桃と早咲き桜が同時に見られますので、まさにお散歩にはもってこいの場所。京都屈指の癒しスポットといえます。梅や桃の中には「源平咲き分け」という、赤と白の花が一つの木に咲くものがあります。京都御苑の梅林でも見つかりますので探してみて下さい。木が見つかったら、さらに探してみても面白いのが、一つの花の中で紅白が混じっている花。四葉のクローバーのようなレア度ですので、見つけられると何か良いことがありそうですね(笑)

京都御苑の近辺では、下御霊神社も遅咲きの梅が咲き出す頃。本殿横で咲きますが、例年一般的な梅の時期には全く咲きませんので、梅の名所と聞いて境内に行っても気づかないことがあります。昨年の写真を載せておきます。

二条城でも全ての種類の梅が見ごろとなっています(19日現在)。二条城の梅林は、内堀の外にあり、本丸庭園へと行かずにお堀を回り込んで下さい。その分、大周りとはなりますが、天守台の見事な石垣も望むことができて、京都の街中に今も残る立派なお城の風格を感じることができるでしょう。こちらも昨年の写真を載せておきます。また、昨年と今年は二条城のソメイヨシノが京都の桜開花の標本木となっていますので、ここ数日の間に、運が良ければ「開花宣言」の現場にも出会えるかもしれませんね(笑)

その他、京都の梅では大覚寺や梅宮大社が有名です。まだ今週いっぱいは大丈夫だと思いますが、この暖かさで見頃の期間が例年より短くなっていて、パッと咲いてパッと散っている梅が今年は多くなっています。数日の差で、大きく花の状況が変化しますので、見に行けるうちに行かれるのがよいでしょう。

また、今年は椿が遅く、ようやく各地で見ごろになってきました。街路樹では沈丁花(じんちょうげ)もまだ咲いています。本当に今年の春は「まとめて」来ている印象です。などと言っている間に、桜もあっという間に咲いてくるのでしょう。今年の大河ドラマでも登場する新島襄が好んだ和歌に「吉野山 花待つころの朝な朝な 心にかかる峰の白雲」という歌がありますが、まさにこの歌のように春の進みを気にかけたくなる時期となってきました。今日は同志社大学の卒業式。私も卒業から9年が経ちます。

最後に桜のお話。京都の桜の開花予想が、直前まで来ても各社割れています。ウェザーマップ社(3/20発表)が「3月22日」、日本気象協会(3/19発表)が「3月25日」、ウェザーニューズ社(3/20発表)が「3月27日」です。京都の全体的な状況をみると、日本気象協会やウェザーニューズに理があると思いますが、実は昨日(19日)、同志社大学内のソメイヨシノが開花しているのを見つけました。開花宣言は二条城内にある「特定の木」によってなされますので、結果はどうなるでしょうか。関係者は「吉野山 花待つころの・・・」の心境ですね。いずれにしても、どこかは大幅に予想を外すことになります。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です