大覚寺・大沢池 冬景色に咲く春色


桜シーズンが本格的に始まりました。東山や洛中、山科・醍醐で早咲き桜が見ごろになってきています。一方、東山や洛中より桜の進みが数日遅い嵐山・嵯峨野では、大覚寺・大沢池の一角が華やかになっています。

本日は「まいまい京都」さんで、今年の大河ドラマの主人公・新島八重と、同志社の創立者・新島襄の半生をたどる散策を実施させて頂きました。募集開始後、早々に定員に達し、本日も一人も欠けることなくご参加頂くことができました。ご参加いただいた皆様、まいまい京都のご担当者様、本当にありがとうございました。このブログでも会津若松のレポートを書きましたが、八重は大河ドラマの主人公に選ばれるだけの濃い人生を生きた女性だと思います。また、同様の散策を実施できればよいですね。まいまい京都さんでは4月に山陰街道の樫原を歩く予定で(おかげ様でこちらもほぼ満員です)、5月には災害史と六波羅の散策、6月初めには東山の恋物語をたどる散策も実施予定です。

今日は最後に散策外のおまけとして、近衛邸跡のイトザクラを眺めてきました。土曜日ということもあって、大いに賑わっていました。本満寺の枝垂れも大変綺麗になっていて、日に日に咲き進んで行くのが分かりますね。来週前半にかけて早咲き桜の見ごろが続きます。昨年は京都中の約200か所の桜を見てきました。その中で数々の感動的に美しい光景に出会ってきたのですが、今年改めて見てみると意外とブログには書いていなかったのだと感じます。

私の手元には、過去数年かけて調査してきた京都中のスポットや木々単位の早咲き遅咲きなどのデータベースがあり、京都旅屋Facebookで常に各地の見ごろの桜をお届できているのも、そうしたコツコツの積み重ねによります。将来的には、考古学の編年の要領で、京都中の桜の咲く順番を把握し、常に見ごろの場所にお客様を案内したり、開花が早くても遅くても桜が見られる散策コースを事前に組んだり、あるいはより詳細なスポット単位の開花予想を世に出したいとも考えています。いずれにしても京都旅屋がもっともっと発展してこそではありますので、応援の程、よろしくお願いいたします。

さて、昨日(22日)は嵐山・嵯峨野方面の様子を見てきました。嵐山・嵯峨野は東山や洛中に比べると開花の進みが2日・3日遅いため、まだソメイヨシノも蕾で、早咲き桜も開花した程度のものが多かったです。咲き進みが遅い理由としては、川からの冷気や山陰(やまかげ)による日当たりの違いが大きいと思われ、逆に言えば日当たりのよい場所では早咲き桜はちゃんと咲いています。具体的には、嵯峨有心堂、宇多野ユースホステルなどです。

また、ソメイヨシノが美しいことで知られる大覚寺の大沢池は、全体的にはまだ蕾で冬景色なものの、北東の一角に早咲き桜の大木があり、それに並んで黄色の花を咲かせる山茱萸(サンシュユ)が見事に共演しています。周りの色彩が乏しいぶん、鮮やかな黄色とピンクの重なりが、なんともいえない春らしさを見せてくれています。ここは「知る人ぞ知る」スポットですので、人もほとんどいません。よければ覗いてみて下さい。梅も終盤ですがまだ見られました。拝観料は大覚寺と合わせて500円です。

宇多野ユースホステルは、早咲きの枝垂れ桜とソメイヨシノの大木が並んでいます。ソメイヨシノが咲けば、こちらも二本の桜が共演して大変見事。宇多野ユースホステルの微笑ましいところは、桜のある芝生の広場をいつも子どもたちが元気に駆け回っているところ。子どもたちは桜よりも遊ぶことに夢中で、それがまた可愛らしい。時には近所の老人ホームの方も桜を眺めに来られて笑顔を見せたりと、まさに地域の方に親しまれている素敵な桜の木です。

一方、早咲き桜の宝庫といえるのが車折神社。渓仙桜も見頃に入って来ました。車折神社の桜は早咲きが多く、しかも種類が豊富なのも特徴です。嵐山・嵯峨野界隈では今一番お勧めといえます。他にも常寂光寺にも立派な枝垂れの大木がありますが、昨日(22日)の段階で遠巻きに見たところ、まだ開花したかどうかどいう状況でした。

佐野藤右衛門邸では、早咲き桜が咲き初めです。ピーク時には大変見事な桜が見られる場所ですが、まだまだこれから。龍安寺の庭の西側にも早咲き桜の並木がありまが、こちらも開花した程度。全体的に、京都の西や洛北は少し進みが遅いですね。目先の早咲き桜のお花見は、近衛邸跡・本満寺・醍醐寺・祇園白川などがおススメです。

お知らせ

桜を巡る散策を「らくたび」さん主催で行います。詳細はこちらをご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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