のどかに咲く笠置の桜

美しき笠置の桜
今回は、日本さくら名所100選の一つ、笠置の桜をお届けします。

笠置 木津川河川敷の桜日本さくら名所100選は、1990年に財団法人日本さくらの会が、全国各地の桜の名所から100か所を選定したもので、京都府からは4か所が選ばれています。具体的には、醍醐寺・嵐山・御室桜、そして笠置山自然公園です。京都でも、醍醐寺・嵐山・御室桜は屈指の桜名所ですし、全国で選ばれている場所を見ても、素晴らしい所ばかり。そこに名を連ねるのが、笠置なのです。

笠置山ただ、少しややこしい話をすれば、京都府が指定した「笠置山自然公園」の範囲を厳密に見ると、そこは笠置山のみで、最も桜が美しい木津川河川敷(笠置キャンプ場)や笠置駅周辺は「笠置山自然公園」ではありません。笠置山自然公園内にある笠置寺にも山桜が美しい場所は多少あるものの、山全体が桜に包まれて絶景かと言われるとそうではありません。

笠置 木津川河川敷の桜ですので、一般的に「笠置山自然公園の桜」といえば、厳密な範囲ではなく「木津川河川敷や笠置駅周辺」を含めた範囲を差し、桜の密度から見れば「木津川河川敷や笠置駅周辺」こそが笠置で最も美しい場所であるといえます。なおガイドブックなどでは、笠置の桜について「山をピンク色に染める」という文言も見られますが、実際に現地で笠置山を眺めれば、その印象は薄いということを付け加えておきます。以上のように、笠置の桜を楽しむ場合は、笠置山自然公園のある笠置山に登る必要はありません。

笠置駅前置きが長くなりました。実は、先日「京都ご当地キャラフェスティバル」を見に行った時に「笠置町は桜が素晴らしい!」と笠置町の担当者が熱弁していたのを見て、今年は是非春に訪れてみようと思っていました。車で行くことも可能ですが、電車で訪れる場合は笠置駅で下車します。駅は文字通り桜に囲まれ、感動するほど見事。都会の駅とは違い、落ち着いた山里の雰囲気が漂う風景も、心を癒してくれるでしょう。

笠置 電車が通るとさらに美しい笠置駅から左に進んで笠置山方向へと進むと、小河川にかかる橋に出ます。この橋は、電車と桜を一緒に撮影できる写真スポット。電車の本数が少ないため、今回は電車が通る光景は見られませんでしたが、鉄道ファンの間でも知られている場所のようです。

木津川河川敷 キャンプもできる木津川河川敷へは、笠置駅から見て橋より手前にある道を下りていきます。細い道ですが、河川敷に下りる車も通りますのでご注意ください。河川敷ではキャンプも出来ますが、その場合は有料(一人300円)となります。木津川の河川敷は河原も広く、風景も綺麗で、これから夏にかけてはキャンプにもよさそう。単に桜を眺めるだけでしたら、無料で通して頂けます。

笠置 桜と山並みが美しい木津川河川敷の桜は、枝垂れ桜とソメイヨシノが「ぎっしり」で本当に見事。訪れた日(5日)はちょうど満開で、桜に囲まれた絶景を堪能することができました。桜のある公園内では、グラウンドゴルフも行われていて、長閑な空気が漂っています。のんびりと時間が過ぎていくような気がしました。笠置山や木津川の対岸で緑に覆われた山並みも美しく、まさに風光明美な光景でした。

笠置駅「日本のさくら名所100選」の名に違わぬ美しさの笠置の桜。今年はもう終わってしまっていると思いますが、機会がありましたら、是非訪れてみて下さい。ちなみに笠置には温泉もあり、笠置駅近くのわかさぎ温泉「笠置いこいの館」で、天然温泉に日帰りで入ることもできますよ。さて、笠置といえば、やはり笠置山と笠置寺は触れないわけには参りません。後醍醐天皇が立てこもり、鎌倉幕府側と対峙した場所としても歴史上有名で、磨崖仏(まがいぶつ)も知られます。こちらについては、次回以降でご紹介して行きます。

お知らせ

桜を巡る散策を「らくたび」さん主催で行います。詳細はこちらをご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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