桜も見納め 週末のお勧め

龍安寺 石庭
京都の桜は、いよいよ今週末で見納めのところも多くなって来そう。久々に天気にも恵まれますので、お勧めの場所をご紹介します。

上賀茂神社 楼門京都の桜は、ソメイヨシノはほとんど散り果て、現在は遅咲きの八重紅枝垂れ桜がまだ残り、八重桜も見ごろとなってきています。八重桜も京都では各地に植えられていますので、意外な場所で花を咲かせている桜に出会えることでしょう。天気は日曜日の前半までは安泰で、雨の心配はありません。日曜は気温が上がりますが、午後から次第に雲が増え、夕方から夜には雨が降り出すところがある予報。風も吹きますので、ここで散ってしまうところも多いでしょう。

仁和寺 御室桜 4月11日「京都の桜の最後」といえば、真っ先に仁和寺が思い浮かぶ方もおられるかもしれません、今年は8日ですでに満開となりましたが、天候が穏やかだったため、仁和寺によると今日の午前中まで「満開」のステータスを維持しいてくれました。例年よりも長い満開期間です。私も昨日お客様をご案内してきましたが、多くの人で境内はにぎわっていました。駐車場も満杯ですので、できるだけ嵐電などの公共交通機関で行かれるとよいでしょう。ただ、桜は今日(12日)の午後で「散り初め」ステータスに変わりました。仁和寺によれば見られるのは14日までとのことですので、とにかくお早めに足を運んでください。

仁和寺 御室桜 御室桜は、仁和寺境内にある桜の総称で、特定の種類ではありませんが、境内の中門を入って左側に広がる桜苑は「御室有明」という特殊な種類で埋まり、この桜が一般的には御室桜と呼ばれています。この御室有明は、背が高くならないのが特徴で、長らく桜の下に岩盤があるため根が伸ばせないからだといわれていました。

仁和寺 勅使門と御室桜ところが近年の調査によって、桜の下には岩盤ではなく粘土質の土壌があることが判明しています。粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているよう。なお、御室有明と見た目はまったく同じ花を咲かせる「有明」は、平安神宮や京都御苑など各地に植わっていて、「御室有明」と「有明」は実は同種では?という議論もあるよう。いずれにしても、「御室有明」も「有明」も開花時期は同じで、仁和寺の開花の参考にできることを付け加えておきます。

龍安寺 石庭仁和寺まで行かれたら、お勧めなのは龍安寺。遅咲きの八重紅枝垂れ桜ですが、この辺りは市街地でも冷え込みが強いためか進みが遅く、まだまだ見ごろが続いています。石庭に見事な枝垂れ桜が咲くのは今しか見られません。昨年の、JR東海「そうだ京都、行こう。」の春のキャンペーンはこの龍安寺の桜で「あ、石庭が、笑ってる。」がキャッチコピー。まさに今、石庭が笑っています。

龍安寺 桜苑龍安寺の桜は石庭だけではなく、池の西、庭の最も奥にある桜苑が非常に綺麗です。狭い範囲ではありますが背の高い紅枝垂れ桜が空を多い、まさに圧巻の光景!石庭のイメージが強い龍安寺ですが、実は四季折々の花もレベルが高く、常に美しい光景に出会える場所でもあります。桜苑はこの時期の京都では屈指の高レベルの桜ですので、見逃さないでください。

原谷苑 4月11日桜が空を覆うといえば、原谷苑もあります。昨日(11日)訪れたところ、桜は満開で、何度訪れても「すごい!」と思わされる光景が広がっています。見渡す限り紅枝垂れ桜に覆われ、下を見れば雪柳に桃や山吹、レンギョウ、椿などなど、まさに百花繚乱です。是非、一度は満開時に見に行っていただきたい場所です。今週末もまだ満開で楽しめると思います。

原谷苑 4月11日入苑料は土日は1500円になりますが、それだけすばらしい光景が待っているということです。原谷苑へは、自家用車では行くことができませんので、タクシーか、金閣寺近くの西大路通に面した有料駐車場の前から、無料送迎があります。送迎は頻度もありますので、ご利用頂くとよいでしょう。

鞍馬寺の桜山沿いまで行けば、気温が低い分まだ見ごろのところがあります。今日(12日)は鞍馬山へといって来ました。鞍馬の桜は後日改めて紹介したいと思いますが、多宝塔の前の枝垂れ桜や、本殿金堂の前の桜は見ごろとなっています。鞍馬山の桜は、雄大な自然風景の中に咲くことが特徴で、古くから「雲珠(うず)桜」として知られます。

鞍馬寺 多宝塔「雲珠(うず)桜」は特定の品種を指すのではなく、常緑の緑の中に混じって白や薄紅に咲く桜の様子が、平安時代の装飾具である雲珠(うず)に似ているところからそう呼ばれています。さすがに鞍馬までくれば、仁和寺や龍安寺ほど人はいませんし、新緑もどんどん綺麗になって来る時期。気持ちよくハイキングをしてみるのもよいでしょう。

京都御苑 出水の小川京都御苑の出水の小川も八重桜が咲き誇って、非常にお勧め。近衛邸跡の紅枝垂れ桜もまだまだ綺麗に咲いています。出水の小川の辺りは、山吹も咲き始め、緑も日に日に明るくなって、のんびりと過ごすにはよい場所です。私も毎年訪れたくなる場所です。

妙満寺そのほか、賀茂川の半木(なからぎ)の道も、まだ見られます。上賀茂神社も数々の名前がついた紅枝垂れ桜が咲き誇り、中でも「斎王桜」は立派な桜です。山を越えて岩倉にある妙満寺は、「雪の庭」で知られますが、桜も境内に多く植えられています。見ごろは過ぎつつあるものの、今日(12日)の段階では、最も奥にある枝垂れ桜が美しく咲き誇っていました。このように、きちんと場所を選べば、今週末も十分に桜を楽しめます。見納めの京都の桜、どうぞお楽しみください。

お知らせ

桜を巡る散策を「らくたび」さん主催で行います。詳細はこちらをご覧ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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