伏見稲荷大社 稲荷祭の還幸祭 松原通の天狗榊

稲荷祭 松原通の天狗榊
伏見稲荷大社、稲荷祭還幸祭。最後は、松原通の巡行の様子です。

稲荷祭 還幸祭 松原通東寺を出た一行は大宮通を北上して五条通を東へ進み、烏丸通を北上して、松原通へと入って行きます。今では車が通るには細い松原通を、大型トラックが列をなして通っていくのは稲荷祭の時だけではないでしょうか。松原通はかつての五条通で、南が稲荷の氏子圏、北は八坂神社の氏子圏と、両者の境目に当たります。祇園祭の山鉾巡行も以前は松原通を通っていました。稲荷祭はトラックに変わりましたが、松原通を通るところは変わりない部分です。

稲荷祭 還幸祭 松原通松原通の柳馬場西入ルには、2012年に復活した天狗榊が立ち、神輿を迎えていました。天狗榊は神輿を迎えるお迎え提灯の役割を持つ山車(だし)で、明治までに途絶えてしまいましたが、有隣学区の神事委員会によって氏子らの手作りで復活しました。区内の巡行も行われています。かつては盛大に催された稲荷祭。祭りの規模が縮小したという話ばかりを書いてきましたが、実はこうして往年の賑わいを取り戻そうとする動きもあります。祭りは地元の方の力があれば、再興することが可能なもの。巡行する神輿に手を合わせる多くの地元の方々を見ながら、この先も盛大な稲荷祭に戻っていけばと思いました。

稲荷祭 還幸祭 お稚児さんが杉を授与してくれる還幸祭の車列の最後のほうに、お稚児さんが乗ったトラックがあります。信号待ちで止まる際や、松原通のようにゆっくりと進むところでこのトラックに手を差し出すと、なんとお稚児さんから「杉」を授与していただけます。伏見稲荷大社の御神木は杉ですので、まさにお守り!私も一つ頂戴しました。この効果で、京都旅屋も商売繁盛と行きたいですね!

稲荷祭 還幸祭 相槌稲荷松原通は通りが狭い分、トラックとはいえども神輿や参列者などを近くで感じられてお勧めです。やはり五条通や烏丸通で見るよりも断然「昔」に近い感じがします。南側では、地域の人々が大勢で集まっていたり、正装で待っておられたりと、丁重に一行を迎えている印象でした。トラックに乗った参列者と手を振り合っているのも印象的でした。このように松原通の南側は稲荷の氏子ですが、北側は本当は八坂神社の氏子です。ただ、北側の人も同じように稲荷の神輿に手を合わせていきます。神様が通るのですから、やはり無視をするというのできませんね。

稲荷祭 還幸祭 神馬神幸祭と還幸祭では、車列の内容も少し違っていますが、還幸祭には、神馬のレプリカが乗ったトラックや、相槌稲荷が乗ったトラックなどもありました。やはり総勢30台以上も連なるというのは壮観です!トラックといえども盛大な稲荷祭の還幸祭。松原通の行列の様子は動画もありますので、よければご覧になってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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