赤くなった京都タワー

赤い京都タワーと音楽噴水
先日、京都タワーが赤色にライトアップされました。

京都タワー京都タワーは、今年4月にリニューアルオープンしました。展望エレベーターが新しくなり、金と銀で京都の風景が描かれています。展望室はカーペットも張り替えられました。昭和39年にオープンした京都タワー。てっぺんまでの高さは131mですが、これは当時の京都市の人口が131万人だったからです。ビルの高さ制限が31mだったため、そこまで目いっぱいのビルを建て、その上に屋上工作物という名目で、高さ100mのタワーが乗っています。その重量はなんと800トンもあるのだそう。ちなみに、展望室はビルも含めてちょうど100mの高さで、京都タワーは100と31という数字がキーワードとなっています。

京都タワータワーは、モノコック構造という鋼板を円筒状につなぎ合わせた構造をしていて、地震や強風の際の揺れに強いのが特徴。分かりやすく言えば、飛行機や船と似たような構造で、鉄骨は一切使われていません。設計上は、風速90m/sにも耐えられるのだそうで、京都タワーのホームページによれば「風速50m/sを超えるいくつかの台風を経験」しているそうですが、京都地方気象台の公式記録では、そこまでの強風は観測されていません。恐らくタワーの上、地上から120mに設置されている風速計の値でしょう。

京都タワーちなみに50m/sの風は、時速に直せば180kmにもなります。1平方メートルにかかる風圧は125kgに達し、人はおろか家屋も丸ごと吹き飛ばされても不思議ではない猛烈な風です。一方で、京都タワーが想定している90m/sでは、風圧は驚異の405kg/㎡にもなります。そこまで想定していれば、50m/sといえどもびくともしないでしょう。なお、風圧は風速の二乗に比例しますので、風が強くなると圧力は急激に強まる性質がある点をご留意ください。

赤い京都タワーさて、赤くなった京都タワー。何かの危険信号ではなく、「高血圧の日」にちなむ啓発イベントで、赤は動脈を表しているそうです。タワーの下にあるスカイラウンジの部分は普段から青いですが、この日は静脈を表すとアナウンスされていました。ちょうど金曜日の夜ということもあって、タワーの周りの居酒屋からは、赤ら顔のサラリーマンが出てきます。タワーもまるで酔っ払っているようでした。

赤い京都タワーと音楽噴水タワーは年に何度か啓発イベントのためにライトアップの色が変わり、これまでもブルー、オレンジ、ピンクと紹介してきたかと思います。他にもパープルがありますが写真がないため、今年は撮りに行きたいですね。タワーと京都駅との間には音楽噴水があって、場所を探せばこのように噴水とタワーを一緒に撮ることもできます。今や京都のシンボルともなっている京都タワー。もちろん眺望も抜群ですので、機会がありましたら上ってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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