眺望抜群の大岩山

大岩山の展望台
京都市街地に大岩山という眺望抜群の山があることをご存じでしょうか。

大岩山の展望台大岩山は近年では、新たな展望スポットとして紹介されることもあるようですが、場所をご存じの方は、お近くにお住まいの方が多いのではないでしょうか。大岩山は稲荷山の南にある標高182mの丘陵状の山で、稲荷山との間には深草と山科を繋ぐ大岩街道が通り、南は大亀谷から小栗栖へと通じています。山頂には電波塔が立っていて、一度場所が分かると、遠くからでも大岩山の存在が目に入って来るようになります。

大岩山の展望台その大岩山周辺はゴミの不法投棄が多く、一時期は荒れ放題で社会問題となっていました。しかし近年、行政と地元の方の大きな努力によって整備され、美しい山の風景が取り戻されました。展望台は2010年3月の設置で、地元の方の喜びもひとしおだったことでしょう。眺望は稲荷山の四つ辻と同じかむしろ良く、洛南の伏見一帯を見下ろすことができます。現地の看板によれば、天気がよければ遠く大阪のビル群も望むことができるそうです。伏見は豊かな水が湧くことで知られますが、その水源の一つはこの大岩山一帯に降った雨。伏見の水源地と思えば、感慨もわいてきますね。

大岩山の展望台大岩山へは大岩街道から車で行くことも可能です。徒歩で行くことも可能ですが、勾配が市街地に近い山とは思えないほど非常に急ですので、覚悟を持って臨むとよいでしょう。徒歩の場合は、車道を歩いても、大岩神社の参道を歩いても行くことができます。また、反対側の小栗栖や大亀谷からも登って来ることができます。

大岩山の啓発看板私が訪れた日は他に誰もおらず、この景色をゆっくりと堪能することができました。大岩山への車道には地元の方によって描かれたメッセージ性のある看板がいくつもあり、地元の方がこれからも大岩山の景観を守っていかれるのだと思います。この見事な眺望が後世にも伝わっていってほしいですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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