八坂神社 例祭での東遊

八坂神社 例祭 東遊
15日に八坂神社の例祭が行われ、優雅な東遊(あずまあそび)が奉納されました。

水の少ない鴨川まず天気の話。京都も雨の少ない日が続き、鴨川の水が明らかに少なくなったり、社寺の池の水が少なくなったりとしていましたが、ようやく梅雨らしくなってきます。実は梅雨入りが発表されていなかった北陸地方も梅雨入りし、近畿も実質的には明日(19日)が梅雨入りといえるでしょうか。各地でこの時期としては記録的な水不足となっていますので、恵みの雨として大地に潤いをもたらしてくれればと思います。ただ、一部では一転して大雨となる可能性がありますので、雨の降り方や最新情報には十分ご注意ください。

八坂神社 例祭さて、八坂神社では15日に例祭が行われました。「例祭」とはその神社で毎年行われる祭祀の中でも最も重要なものを差します。例祭という言葉から「定例」のように、重要ではないようなイメージもありますが実際には反対というわけです。八坂神社の祭りでは祇園祭が有名ですが、祭りの格は例祭の方が上なのでしょう。そのため、例祭では本殿前に多くの参列者の席が設けられています。ちなみに京都三大祭では、「葵祭」のみが賀茂社の例祭で、平安神宮の時代祭も例祭ではなく、平安神宮の例祭は4月15日に行われています。

八坂神社 例祭 東遊八坂神社の例祭は基本的には粛々と神事が行われるもので、屋台が並ぶわけでもなく一般的には観光向きなものではありません。このように「例祭」は神事として重要なものですが、神輿が出たりするような一般向けな形式でないことも多くあります。

八坂神社 例祭 東遊八坂神社では平安時代、円融天皇の天延3(975)年6月15日に初めて行われた臨時祭を起源として定式化し、6月15日に祭りが行われるようになりました。午前10時から地元の参列者が見守る中で祭典が行われ、祭事の中で東遊(あずまあそび)が奉納されます。例祭の期限となった臨時祭でも東遊が奉納された記録があり、千年以上の時を超えて現代の私たちも往時の雅さを感じることができるのです。東遊は、下鴨神社の御蔭祭において糺の森で行われるものが知られていますが、八坂神社の例祭や8月に行われる下御霊神社の例祭でも見ることができます。

八坂神社 例祭 東遊こうした神社建築で披露される東遊は、平安時代の雰囲気に近いように感じます。昨年の大河ドラマ「平清盛」でも宮廷人のたしなみとして、舞の場面が何度も登場していました。東遊のゆったりとした雅な旋律と舞を眺めていると、まさにそうした世界を垣間見ているような気持ちになるので不思議です。

八坂神社 例祭 東遊枕草子にも清少納言が好きな舞として、東遊の駿河舞・求子(もとご)舞が登場します。伝統を受け継いで行くのは大変なこともあると思いますが、こうして多くの人目に触れることによって後継者も育っていくのでしょう。多くの参拝者で賑わう八坂神社で見られる平安時代の優雅な舞。機会がありましたらご覧になってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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